「滋賀なのにライオンズ推し、なぜ?」 ブルーの“元”西武車が元気に走る「近江鉄道」懐かしの旅(2/4 ページ)
西武線といえば「黄色い電車」、あれが滋賀で元気に活躍しています。あー癒やされる景色~。
個性豊かな近江鉄道の車両たち
さて、元西武の車両は「そのまま」ではありません。西武時代の雰囲気を残しつつ、近江鉄道ならではの個性を爆発させているのも面白いところです。
まずは近江八幡駅にやってきた、西武 新101系電車を改造した2代目「あかね号」900形。2019年の初代「あかね号」700形から名前を引き継ぎました。塗装はクリーム色、赤帯、青帯の特別塗装となっています。
側面にはかわいらしいアカネの花柄と「TYPE900 あかね」と書かれたロゴが付けられています。車体色は黄色からクリーム色に変わりましたが、ドア横の特徴的な細長い戸袋窓は健在でした。かつての西武線通勤電車利用者の方、見覚えありますよね?
車内は暖色系のロングシートが並びます。まさに昭和時代の通勤電車で懐かしいな……と思いきや、近江鉄道はひと味違います。車端部だけクロスシートに置き換えていました。
通勤電車ならばロングシートですが、旅で乗るならばやっぱりクロスシートがいいですよね(関連記事)。近江鉄道へ行ったならば、ぜひ新101系(900形)とクロスシートとの珍組み合わせも楽しんでもらいたいところです。
運転室周辺は運賃箱などのワンマン運転の設備が置かれています。無人駅では先頭車の前方扉から運賃を払って降ります。交通系ICは使えないのでご注意を。
「近江鉄道をご利用いただきありがとうございます!!」
甲高い女性の声のワンマン車内放送も面白い。次駅案内だけでなく、ちょっとした観光案内もあって情緒があります。「カラオケするなら○○○○ー!」のような超ハイテンションな広告放送もいきなり流れてきて、再びビックリ苦笑いです。
八日市駅で米原行きに乗り換えます。八日市駅ではスマートな四角い顔の電車が止まっていました。これも西武鉄道からの転属車。近江鉄道での運行にあたり、運転台を新たに追加しています。
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