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パンダ飼育の歴史の集大成! 上野動物園の新施設「パンダのもり」に行ってきた(2/2 ページ)

9月8日にオープンした「パンダのもり」。故郷・中国の四川省がモデルで、名称にはパンダが住む「森」とパンダを守る「守」の2つの意味があります。

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リーリーとシンシンがいる、屋内放飼場のようす

 屋外放飼場Bから奥へ進むと、屋内放飼場「室内1号室」が現れます。観覧自由ですが、並んだ順となります。写真や動画もNGですので、お気を付けて。

屋内放飼場で過ごすリーリー 提供:(公財)東京動物園協会

 リーリーとシンシンは8月18日から公開を中止して、8月24日にパンダのもりへ移動。オープン日までは公開を中止して、観覧による刺激に反応しないように訓練を受けていました。だいぶ、パンダのもりの環境にも慣れてきたとのこと。

 取材時は気温が高く、リーリーもシンシンも屋内放飼場にいました。展示室が屋外・屋内のどちらになるかは、飼育担当者がその日の気温や気候、パンダの体調を考慮して決定するとのこと。パンダは暑さに弱いので、残暑が厳しい間は屋内での展示となりそうです。

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 まずは、パンダのもりで過ごす、リーリーとシンシンの様子を動画でどうぞ。室内を歩くリーリー。室内2号室と3号室は、パンダがちょうど通れるくらいの通路でつながっています。リーリーが通路を通り抜けるようすが写っていますね。動画を見る限りでは、リーリー、シンシンともに、落ち着いてすごしているように見えますね。

提供:(公財)東京動物園協会

一番広い屋外放飼場Cへ

 「室内1号室」を出ると、目の前は一番広い屋外放飼場Cです。屋外放飼場C・Dは、なんと! ガラスを通さずパンダと対面できるエリアになっています。

 手前のガラス柵の高さが約1メートルと低く、パンダがいる場所にも傾斜がついているため、観覧している私たちとすごく近い印象です。

ガラスを通さずにパンダと対面できる屋外放飼場C。写真は小池百合子東京都知事の内覧時 提供:(公財)東京動物園協会
ガラス柵と放飼場の間には、モート(掘)があります

 屋外放飼場の手前には、パンダと観覧者をへだてるモート(掘)が設けられていています。屋外放飼場Cで特徴的なのが、真ん中の大きな洞窟を模した穴。大人のパンダがすっぽりと入りそうな大きさです。正面を向いているので、目があっちゃうかも……! 横にはパンダのお昼寝によさそうな、木を模したオブジェも。

大人のパンダが、すっぽり入り込めそうな洞窟
ここで昼寝するリーリー、シンシンを見てみたい!
パンダのお昼寝によさそうな、やぐらもあります

 水場の位置も近い! もしかしたらパンダが水を飲んでいる姿や、水につかっている姿も間近で見ることができるのでは!? 屋外放飼場Cの奥には、屋内放飼場「室内2号室」と「室内3号室」があります。この2つは通路でつながっていて、2部屋を仕切って使うこともできます。そちらを抜けると屋外放飼場Dがあり、その先が出口です。

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屋外放飼場D。うしろに見えるのは、いまは廃止されたモノレールの線路

パンダパワーをチャージ! 元気をもらおう!

 新しいエリアの名称「パンダのもり」の「もり」には、パンダが住む「森」とパンダを守る「守」の2つの意味があります。3代目のパンダ舎となるパンダのもりは、上野動物園のパンダ飼育の歴史で育まれてきたノウハウの集大成。ここから、さらなるパンダの生態に関する研究や、繁殖などが進むことが期待されます。

 上野動物園ではコロナ禍への対策として、現在1日の入園者を6500人までに制限。入園には電話かインターネットでの事前予約が必要となりますので、お出かけの際はご注意ください。

 今は行けないという方のためには、上野動物園の公式Twitterの「#モーニングパンダ」でも、パンダのもりで過ごす、リーリーとシンシンの様子を発信していますよ。

(了)

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