「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」冒頭10分間の映像が公開　テレビ版“神回”の続きに多くの人が涙する

　京都アニメーション公式YouTubeチャンネルが10月8日、上映中の映画「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の冒頭10分間のノーカット映像を公開しました。

　同作は2018年放送のテレビアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の最終章に位置付けられ、デイジーという女性が祖母の遺品の中にあった手紙から“自動書記人形”と呼ばれる代筆業の存在と、その手紙を代筆したヴァイオレット・エヴァーガーデンという女性の存在を知るところから物語が始まります。

　この冒頭分はテレビシリーズ第10話で放送されたエピソードの後日談にあたり、そこからヴァイオレットの生きた足跡をたどるデイジー視点の物語が展開。一方で「愛してる」という言葉の意味に向きあうヴァイオレット自身の物語が進んでいきます。

　同シリーズはこれまで「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝－永遠と自動手記人形－」が2019年9月6日に公開。これは、7月18日に発生したスタジオ放火事件の前日に完成していたため当初の予定通り公開されましたが、今回公開された劇場版作品は2020年1月の公開予定だったものが、放火事件やCOVID-19（新型コロナウイルス感染症）の影響で遅れていました。同作は放火事件後に完成した初の作品であり、焼失を免れて復旧された制作上のデータが使われています。

　動画コメント欄では、映画の冒頭部分10分がまるまる公開されたことを「京アニさん大サービスすぎますよほんと……泣ける……」「もうこの動画にお金を払いたい」と高く評価する声もさることながら、「家と庭が見えた時点で10話を思い出して泣いた」「家が映ってこれ10話やん……って泣き出した私」と、テレビシリーズで“神回”とされた第10話とつながっていることに気付いて泣いてしまったという人も多く見られました。

（五月アメボシ）