ジェットコースターの「大声禁止」は難しい? ジェットコースターマニアに聞く、コロナ禍で感じたこと(1/2 ページ)
世界の400のジェットコースターを制覇したマニアにコロナ禍に関する「変化」を聞きました。
絶叫マシンなのに絶叫は禁止――コロナ禍によりさまざまな娯楽の形が変わる中、先にジェットコースターでの「大声での発声は控えるよう促す」とする感染拡大予防ガイドラインが先に話題になりました。
遊園地が営業を再開してしばらくたちますが、ジェットコースターの楽しみ方は変わったのでしょうか。ジェットコースターマニア「ジェットコースター男」(@JetcoasterOtoko)さんに話を聞きました。
ジェットコースター男さんは小学5年生のときにハマって以来、ジェットコースターマニア歴およそ20年。世界の400のジェットコースターを制覇し、ジェットコースターグッズを取り扱うお店を経営するという“濃い”マニアです。
ジェットコースターに乗る頻度は「逆に増えた」
海外のジェットコースターも多く乗っているジェットコースター男さん。現在は海外渡航が難しく、ジェットコースターに乗る頻度は減ったのではないかと思いきや、逆にコロナ前より増えているといいます。
「以前は海外まで話題のジェットコースターに乗りに行っていたのですが、今はコロナで海外へ行くことができなくなり国内パークを巡っています。昭和レトロなジェットコースターや、ブレーキの効きが弱くスタッフが手で押してホームまで戻すジェットコースターなど、国内にもまだまだ見落としていた面白いジェットコースターがあることに気付きました。今まで見向きもしなかった地方にある小さなジェットコースターにも乗りに行くようになり、コロナ前よりも逆に乗る頻度が増えました」
Go Toキャンペーンも乗る頻度が多くなった一つの要因。キャンペーンを利用して、ジェットコースター男さんも含め、マニアの方が日本全国を飛び回ってジェットコースターに乗っている印象が強いそうです。
ジェットコースターに乗れるのは「当たり前ではなかった」
(自身も他のお客さんも含め)ジェットコースターの乗り方の変化について聞いたところ、外見的に「一番大きく変わったのは、マスクを着用して乗るようになったこと」とのこと。乗車中にマスクが飛ばされるなど万が一に備えて予備のマスクを常に持参しているといいます。
また気持ちの上での変化では、「普通に遊園地に行ってジェットコースターに乗ることが実は当たり前ではなかったことに気付かされました」とジェットコースター男さん。緊急事態宣言後に多くの遊園地やテーマパークが休園になってジェットコースターに乗りたくても乗れない時期が続いたこと、またとしまえん閉園のニュースや地方遊園地の経営難のうわさから、そう思うようになったと話します。
関連記事
社長に体を張らせるスタイル 富士急ハイランド、社長を絶叫マシンに乗せて「叫ばない乗り方」のお手本動画を作成
高所恐怖症の親会社の社長にも体を張らせる心意気。ジェットコースター大声厳禁、入場制限や検温で対応も 遊園地協会が営業再開に向けたガイドライン発表
オリエンタルランドやUSJが賛同。コロナ禍でピンチの職人がTwitterで発信→売れ行きが前年の1000倍に 貝の内側を加工した伝統工芸が魔法みたいな美しさ
京都は嵯峨嵐山の工房、「嵯峨螺鈿野村」の野村拓也さんに話を聞きました。コロナ禍でも合唱を続けたい―― 東京混声合唱団の「歌えるマスク」に注文8000枚 開発の背景を聞いた
「歌えるマスク」を着用した合唱の様子は、東京混声合唱団のYouTubeチャンネルで視聴できます。同じランチなのに時間で価格が違う!? “密”を避ける定食屋さんの対策が話題呼ぶ
ダイナミックプライシングを導入し、ランチタイムの「三密」を防止。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.