【料理で事故った体験談】野菜炒めを作っていたら、うっかり着ている服が燃えてしまって……という「着衣着火」のお話(1/2 ページ)
特に冬場は注意したい「着衣着火」。
ねとらぼ読者から、料理中に起こった危険な出来事をインタビューする企画「お料理で事故った話、教えてください」。今回は「野菜炒めを作っているとき、コンロの隙間に落ちた具材を拾おうとしたら……」という体験談。
連載:お料理で事故った話、教えてください
料理は毎日食べるもの。だけど、するのは意外と危ないもの。日々の暮らしの中で見落しがちな「家事にはどんな危険があるのか」「注意すべきポイント」に気付くために、いろいろな人から体験談を募集していろいろ聞いてみよう、という企画です。
「今思えば、なぜ『火の上に腕を伸ばしたらどうなるのか』と頭をよぎらなかったのか」
野菜炒めを作っているときに、うっかり長袖のシャツを燃やしてしまったことがあります。
中華鍋でゆすりながら炒めていたら、中の野菜が据え置き型のガスコンロの向こう側(コンロと壁の隙間)にポーンと飛んでいきました。
すぐに拾おうと、中華鍋をコンロから持ち上げたまま右手を奥に伸ばして箸でつかもうとしたのですが、見えないのでなかなか取れません。
―― 一番面倒な場所ですよねえ。
で、箸の先で野菜を探っていたら、右腕が温かくなってきて。そこでようやく「今、自分は火の上に手を伸ばしている」ことに気付きました。
長袖シャツの先端が黒ゴケていて、そのコゲがじわじわ肘の方に上がってきていました。炎ははっきりとは見えず、布がどんどん溶けていくように見えました。大慌てで蛇口全開にして水をかけて消火。腕はしばらく赤くなったものの、火傷までいかなかったのが不幸中の幸いでした。
―― 火は熱くはなかったんですか?
はじめは熱いというより、温かいという感じでしたね。あれ以来、料理をするときは必ず腕まくりを、それも落ちてこないようにキッチリするようにしています。万が一、火の上に手を伸ばしてもすぐ熱さに気付けると思うので。
今思えば、なぜ「火の上に腕を伸ばしたらどうなるのか」と頭をよぎらなかったのか。つくづく自分のアホさが情けないです。
編集部注:着衣着火について
着ている衣類が燃える事故は「着衣着火」と呼ばれており、「コンロの火が燃えうつる」というのは代表的な事例の1つ。料理中ではどんなパターンがあるのか、注意喚起している自治体のWebサイトなどを見たところ
- ガスコンロの奥に置いてある調味料を取ろうとする
- 換気のために窓を開けようと手を伸ばす
- 換気扇を回そうとする
- 鍋をのぞきこむ
- ゆったりした服を着ている
など多種多様。何気ない動作に、事故のリスクが隠れているのが印象的です。日々の生活の中ではあまり意識する機会がありませんが、「料理=火にもっとも接近するタイミングの1つ」ということなのでしょう。
ちなみに厚着する冬場は、特に着衣着火のリスクが高まる季節だそうですので、ご注意を。
本企画では取材させていただける読者の方を募集しています
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