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【料理で事故った体験談】海外製のガスバーナを使ったら1メートルの火柱→“火の玉浴槽消火ダイブ”で何とかなったけど全治3週間(1/2 ページ)

「安い肉を安いトーチであぶったら、意外と高くつきました(笑)」。

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 ねとらぼ読者から、料理中に起こった危険な出来事をインタビューする企画「お料理で事故った話、教えてください」。今回は「海外製の安いガストーチバーナを使ったら、接触不良で火柱が上がって……」という体験談を伺いました。

連載:お料理で事故った話、教えてください

 料理は毎日食べるもの。だけど、するのは意外と危ないもの。日々の暮らしの中で見落しがちな「家事にはどんな危険があるのか」「注意すべきポイント」に気付くために、いろいろな人から体験談を募集していろいろ聞いてみよう、という企画です。

「缶の上全てから1メートル程度の火柱が上がっている感じ」

 ステーキに焼き目を入れようと思い、ネット通販で購入した海外製の安いガストーチバーナを使ったところ、大炎上。火の玉浴槽消火ダイブをしたことがあります。

―― 火の玉浴槽消火ダイブ。

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 カセットガス缶に装着するタイプのものだったのですが、接触不良で缶との接続部からガスが漏れていたようで。コンロの火が引火し、火柱が吹き出る状態になりました。ガス缶から常時ガスが噴出していたらしく、もう缶の上全てから1メートル程度の火柱が上がっている感じです。

 シンクで水を掛け消火を試みたものの、消えるはずもなく。そのまま風呂場まで“火の玉”を素手で持っていって、浴槽に沈めて消火しました。

 しかし、そのせいで火災報知器などが反応して……。私の住んでいるマンションはセキュリティが全て連動しておりまして、まず火災報知器が作動して、フロア全体に火災アナウンスが流れ警報ベルが鳴って。同時にセコムも作動して緊急連絡が入り、マンションに消防とセコムが到着、さらに消防が救急を呼んで……といった具合。

 私は、炎を吸ったということで血中酸素濃度と心拍数のモニターを付けられ、ストレッチャーに載せられ、酸素マスクまで付けて救急搬送。右手に全治3週間の火傷を負っていました。

救急搬送された病院から帰ってきたときに撮影したとのこと

―― この話の入り口、「ステーキに焼き目を入れる」というささやかな楽しみだったんですけどね。

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 ついでに言うと、さらに警察も来ていたようで。後日、火災(ボヤ)扱いということで現場検証もされました。

 まあ、結果的には右手の火傷以上の被害はなく、キッチンも部屋もススぐらいで意外とダメージがありませんでした。おかげで今では笑い話にもなりますが、爆発事故につながる危険性もあったと思います。

 安い肉を安いトーチであぶったら、意外と高くつきました(笑)。

編集部注:ガストーチバーナによる事故

2018年のツイート
体験談の類似事例で注意喚起

 2019年の東京都消防庁の発表によれば、ガストーチバーナによる事故は「平成30(2018)年以降、全体の件数が増加傾向」「その要因の一つとして機器の不具合によると判定された火災の割合が急増している」とのこと。

 本記事の体験談の通り、漏れたガスに引火してしまうと消火が難しく、消火方法としては「消火器を使う」「多量の水を張った容器に水没させる」ことが考えられるとのこと。なお、火を遮るためにボンベを鍋に入れたりボウルなどを覆いかぶせたりするのはかえって危険だとしています(熱でボンベが破裂することがあり、それが早まるという理由から)。

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本企画では取材させていただける読者の方を募集しています

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