丸亀製麺のうどんは「秘伝の膨大なメモ」が支えていた? 20年の歴史を知る職人に知られざる創業秘話を聞いた
お得な「創業感謝セット」は2人前でも「うどん2つ+天ぷら5つ+いなり2つ」で1200円(税込)。おなかいっぱい!
丸亀製麺では、10月13日から11月30日にかけて「創業感謝セット」が、一部の店舗を除いた全国のお店※1で販売中。創業20周年を記念して、組み合わせ次第で最大840円おトクになる、うどん+天ぷら+いなりがオールインワンのセットです。
※1……EQUiA北千住店、JR有楽町駅店、羽田空港第2ビル店、アトレ秋葉原1店、南池袋店、浅草ROX店を除く
この夏に好評だった打ち立てセットは3人前セットからの注文でしたが、これは2人前から頼むことができます。なお2人前セットの場合、うどん(並)2個、天ぷら5個、いなり2個と、食欲の秋をおなかいっぱい楽しめる仕様に。
テイクアウトもOKで、複数人でおトクに食べたいときのファーストチョイスにできそうです。
うどんがおいしくなる秘話を「麺匠」に聞く
丸亀製麺唯一の「麺匠」として存在し、丸亀製麺の美味しさを守る藤本智美さんに、麺へのこだわりや歴史を聞くことができました。
丸亀製麺の味はどのように作り上げられたのか。それは創業当時の製麺担当者が試行錯誤を繰り返しながら、「いつ、どのように作ったうどんがおいしくなったか」を徹底的にノートに記録し続けるというものでした。うどん作りに必要な温度や練り上げる時間などを緻密に記録することで、安定しておいしいうどんを作ることができる。この「秘伝のメモ」が丸亀製麺の麺の原型になったのです。
こうしたメモの文化は現在も各店で「製麺記録表」として受け継がれており、麺匠の藤本さんを筆頭に、よりおいしいうどんを作る努力が続けられています。なお創業当時からは2度、小麦を変えて、微妙な温度や塩の加減などでよりおいしい麺に改良され続けているとか。
讃岐うどんの文化を伝えたい、と小さな1店舗からスタートした丸亀製麺。国内850店舗以上となった今でもすべて店内製麺にこだわっており、職人がその日の温度・湿度などに合わせた調整を加え、よりおいしい一杯を提供しています。
日本中のお店で麺のデキをチェックするため、ときに1日10杯ものうどんを食べる藤本さん。「満腹でも食べられるうどんがやっぱりおいしい」と語りつつ、「ソフトクリームで舌をリセットするのが秘訣」と笑います。それでうどんを新鮮な舌の状態で食べられるとか。
創業当時からの「選ぶ楽しさ」が味わえるセット
数々の秘密を教えていただいたところで、いよいようどんを食べましょう。
ちなみに丸亀製麺が創業当時から大事にしているのが「選ぶ楽しさ」。それを体験できるセットこそがこの創業感謝セットだそうです。
うどんはぶっかけ(温・冷)、かけ(温)から選べます。ここで何を取るかで、最終的にどんなうどんセットができるか、運命の分かれ道。
ちなみに、麺匠の藤本さんが味を見る際にも「かけうどんとぶっかけうどん」を選ぶそうです。この2つを食べれば、麺やダシの善しあしが分かるとか。
奇しくもその2つが選べるので、麺匠気分でお店の麺やダシの質をチェックしてみては。
次は天ぷらを選びます。いつもは「付けるか付けないか……」で、思い悩む筆者のような貧乏人もいると思いますが、1人あたり2~3個を取れるので楽しい気持ちに。
多くは創業当時からあるレギュラー商品に加えて、この秋は期間限定の天ぷらも多く、まいたけ天、アジフライ、カレイ天などが味わえます。ちなみに天ぷらも創業から天ぷら粉や油を調整し、揚げ方も微妙に変えてどんどんおいしくなっているとか。
ちなみに今回は天ぷらメニューの中でも高価な大海老天(290円/税込)を発見。お得すぎて本当に選んでいいのか不安になりましたが、担当者に確認したところ「もちろんOK!」とのこと。
ねとらぼ編集部のウチハラは、ありがたく大海老天を取っていきます。
なお2人前セットの場合、天ぷらは「5個」まで選べます。奇数なのでもう1個をどう選ぶか……殴り合いのケンカで決めてもいいですが、ここは丸亀製麺と読者が見ている手前、平和的に話し合いで決めたのは「野菜かき揚げ」(通常140円/税込)です。
創業当時からあり、前職は天ぷら職人でもあった麺匠の藤本さんもオススメの一品。
そして店内で手づくりしているいなりも1人1個取れます。これもいつもは「取ろうか、やめようか……」をサイフと相談している人も多いでしょうが、今日ばかりは悩まなくてもOK。
もちろん、いつものように天かすやネギ、しょうがなども好きなようにかけられます。テイクアウトの場合は容器に入れられるので、心置きなく取って持ち帰りましょう。
ついに「ぼくの最強のうどんセット」が完成しました。
好きなものばかり、たっぷりおいしい
いよいよ至福のときを迎えます。それもそのはず、全て自分の好きなものばかりで構成されたうどんセットですから。
という感じに、心ゆくまでおいしさに浸れるのです。
それでは筆者も、ぶっかけうどんをおいしくいただくことにしましょう。じっくり吟味して取った、アジフライやかしわ天もたまりません。
ちなみに天ぷらは5個取れるので、2個ずつ取って、最後の5個目はシェアすることも可能です。秋の夜長を楽しむようにたっぷりと味わえるセット。これで一人あたり600円ならいいねえ。
テイクアウトなら「うどんすき」もオススメ
この創業感謝セットをテイクアウトする際、麺匠の藤本さん曰く、「なるべく早く食べてもらう」のが一番だそうですが、時間が経ってしまったときの食べ方のオススメは「うどんすき」だとか。
「好みで、少しネギなどの野菜系を入れて、天ぷらもとろとろっとなったら、また、それはそれでおいしい」との、そそるお話をいただいたので、ぜひ参考にしてみては。
この「創業感謝セット」。11月30日まで食べられるので、食欲の秋を思い切り楽しめます。
(辰井裕紀)
関連リンク
提供:株式会社トリドールホールディングス
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2020年10月29日
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.