【料理で事故った体験談】「鉄と皮膚がくっつく音が聞こえました」 飲食店で10年超働いた方に聞く一番大変だった事故(1/2 ページ)
「熱して赤くなった鉄を握った、と思ってもらえれば」。
ねとらぼ読者から、料理中に起こった危険な出来事をインタビューする企画「お料理で事故った話、教えてください」。今回は飲食店で約14年間働いていた方に「一番大変だった料理中の事故」を伺いました。
連載:お料理で事故った話、教えてください
料理は毎日食べるもの。だけど、するのは意外と危ないもの。日々の暮らしの中で見落しがちな「家事にはどんな危険があるのか」「注意すべきポイント」に気付くために、いろいろな人から体験談を募集していろいろ聞いてみよう、という企画です。
「“鉄と皮膚がくっつく音”が聞こえました」
自分は、いろいろな飲食店で14年ぐらい働いてました。そこで経験した事故の一部ですが……
- 炊飯ジャーが爆発
- フライヤーが爆発
- オーブンが爆発
- 中華鍋にたまった高温の油を浴びて火傷
- 寸胴鍋でお湯を沸かして運ぶ最中にコケて火傷
- 玉ねぎをスライスするときに、スライサーで指先をスライス
- 先輩が出刃包丁で魚の骨を切る際に親指を根本から切断。全体重かけていたから指が飛んだ
―― これで一部ですか。
包丁でのケガと火傷は忙しくて焦ってたり、みんな走り回ってますからぶつかったりですね。ヘルプで、他の店舗に行くとよく起きます。
爆発系は、入ったばかりのバイトか、ホールの人が見様見真似でやると、だいたい起きます。
一番大変だったのは「先輩がフライヤーに落ちて、ズボンに175度の油が染み足全体を火傷した」とき。ズボンが脱がせられないので、水をぶっかけてズボンごと冷ましました。
自分の体験にしぼると「汚れ取りのために火にかけていた中華鍋を気付かずに握ってしまい、手のひら全面が火傷したとき」が一番大変でした。中華鍋をずっと火にかけて、表面の物をぜんぶ焼き尽くしてから冷水に入れると、汚れが全部取れるんです。
ただ、フライパンと違って、中華鍋は持つところも鉄なので。熱して赤くなった鉄を握った、と思ってもらえれば。
あのときは“鉄と皮膚がくっつく音”が聞こえました。
―― どんな音なんですか?
「ビッ!!」って音でした。
一応、その後すぐに氷水に手を入れて。火傷が右手だったので左手で包丁持って、手が痛いまま仕事していました。
本企画では取材させていただける読者の方を募集しています
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