【限界徹夜の体験談】1週間眠らなかった人による「似た経験をしている人は意外と多いんじゃないかな」というお話(1/2 ページ)
どういう理由で、そんなに起き続けるんです?
「徹夜はやめとけ」「寝たほうが良い」とよく言われますが、なぜなのか。それを考えるために、ねとらぼ読者から「限界まで徹夜してアカンことになった体験談」を聞いてみようという連載企画です。今回は「1週間寝なかったことがあるが、似た経験をしている人は意外と多いのではないか」というお話を伺いました。
眠れない人の事情
12年前、1週間起き続けていたことがあります。たぶん同じような経験をしている人、意外と多いんじゃないかなぁと思います。
―― 1週間寝ないって、徹夜に換算すると七徹していることになりますよね。どういう事情なのでしょうか?
当時、私は小学生の子どもを地域の吹奏楽部に入れていたのですが、そこでは卒部した子の親が居座って、子どもたちに嫌がらせのように強く当たることが増えていました。うちの子も楽器が楽しくなくなり、仲良しの後輩がみんな辞めていくなかで神経性胃炎を発症しました。
私は私で、その部の会長を務めることになったり、前年の会計に使い込みが発覚して10万円を肩代わりしたり……といろいろと抱え込んでいました。
夜になっても「これから部をどうしよう」「あのお母さんとは付き合いたくない」「肩代わりした借金の取り立てに行っても、また娘を使って居留守を決め込むんだろうな」と考え込むようになり、全く眠気が来なくなりました。
不安から逃れるように、子どもを寝かしつけてからTwitterやゲーム、チャットをしていました。あのころ、パソコンは立ち上げたままで、消すことはなかったと思います。
―― 徹夜によくある「何かをするために自発的に寝ない」ではなく「眠れなくて徹夜に近い状態になってしまう」という状況ですか。
あるとき、Twitterで「1週間眠れていない」とつぶやいたら、心療内科に通っている子から一度受診するように言われて。不眠症とうつ病の診断を受けました。結局、半年間通院して、睡眠薬とうつ病の薬を処方してもらっていました。
うちの子も限界だったので、吹奏楽部は退部。「主人の単身赴任先で一度、人間関係をリセットしよう」と引っ越しをすることに決め、私は睡眠薬からは離れました。
ですが、引っ越し先で仕事がキツく、再び不眠症とうつ病を発症。一年たたずにまた薬に頼るようになりました。以来、うつ病が軽くなっても不眠症は治ることなくきています。
現在はお薬を飲んでもすぐには眠くならないので、YouTubeを見て時間をつぶし、深夜1時くらいになったら過去に見た動画をBGM代わりにいくつも再生して、どうにかして眠っています。
最近はショートスリーパーの方が調子がいいかもしれないと思っており、病院の先生からも「眠る時間にこだわらず寝れればいい」と言われているので、朝6時ごろ、主人が出掛ける準備をしているのを聞いて眠るような感じ。3時間寝られたら自分をほめてあげるようにしています。
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