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死んだ恋人がさまよい歩くのを見た―― 会えない相手を探し続ける漫画が心に刺さる(1/2 ページ)
不思議でもの悲しくて、いろんなことを考えたくなる話。
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死者がさまよい続ける町を描いた漫画「会えないひと」が深く響きます。作者はWebで漫画を公開している電気こうたろう(@gurigurisun)さん。
亡くなった人がさまよい続け、ただ自らを弔うように歩き続ける。主人公が住むのはそんな町です。亡くなった大切な人を探している人もいますが、みな絶望の表情で足を引きずるようにして歩いています。
「ああはならない」という思いで、主人公は母を探そうとはしませんでした。しかしある日、恋人がさまよっているのを目にしてしまったのです。そのときから囚われてしまい、恋人を探し続ける主人公。
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ひどい顔つきになり、人に恐れられ、馬鹿にされているような目を向けられ、足を引きずり……やがてガラスに映る顔が自分だとは思えないほどに変貌してしまいます。残飯をあさり、路上で眠る日々。それでも彼は、恋人を探し続けます――。
次第にすさんでいき、かつて「ああはならない」と思っていた姿に変わっていく主人公。それでも失った人を追い求める姿、恋人への強い思いは心を揺さぶるものがあります。彼が最後にどうなったのか、読んだ人によってきっと解釈は変わるでしょう。大切な人や大切なことに思いを巡らせ、いろいろなことを考えたくなる余韻が残るお話でした。
電気こうたろうさんはエッセイ漫画や不思議な創作漫画をTwitterとnoteで公開。noteには初めての人向けに作品をまとめたページも用意されています
画像提供:電気こうたろう(@gurigurisun)さん
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