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120年前の幻のコンドーム「やまと衣(きぬ)」 メーカーが寄贈を受け公開

社員も見たことがなかった伝説の商品

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 森下仁丹は、社内で“伝説”とされてきた、明治時代に販売していたコンドームの草分け的存在「やまと衣(きぬ)」の寄贈を受けたことを発表しました。

寄贈の様子(2020年10月)
明治時代に販売されていた「やまと衣」

 「やまと衣」は、性感染症を予防するため、森下仁丹(「森下南陽堂」)が販売していたもの。当時は梅毒が流行していましたが、予防法などは浸透していなかったようです。そこへ創業者の森下博さんが、フランスから「ルーデサック」という現在のコンドームにあたる商品を仕入れ、「やまと衣」として通信販売を始めたといいます。

現物もきちんと残っていました
「人肌の皮と少しも異なることなく伸縮自在」と「やまと衣」を宣伝する1896年11月15日(明治29年)の広告

 今回寄贈された「やまと衣」は、能登の古民家宿で発見されたもの。社員すら現物をみたことがなかったという伝説の商品です。1896年(明治29年)頃の商品とされており、約120年ぶりに森下仁丹へ帰ってきたことになります。

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社内で保管していた広告の切り抜きと寄贈された「やまと衣」

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