米津玄師＆是枝監督が初タッグ　コロナ禍の日常を描く「カナリヤ」MV公開にファン「短編映画のよう」「やさしさの塊」

　シンガー・ソングライターの米津玄師さんが11月19日、8月にリリースした5thアルバム「STRAY SHEEP」に収録されている「カナリヤ」のMVをYouTubeで公開。「万引き家族」「海街diary」などで知られる是枝裕和監督との初タッグによるMVが「心のやわらかい部分が優しく包まれた気分」「涙がとまらない」と感動を呼んでいます。

　「カナリヤ」は、COVID-19（新型コロナウイルス感染症）で日常が大きく変わっていく中で作成されたアルバム「STRAY SHEEP」の収録曲。MVはコロナ禍における3組の男女のふれあいが描かれています。

　ビニールカーテンに仕切られた部屋で死別の時を迎える老夫婦など、コロナによってもたらされた大切な人との別れを描く一方で、田舎の道を駆ける小学生たちや、レジのビニールカーテン越しにほほ笑み合う男女など、優しさを感じさせる情景も織り込まれています。

　同MVは公開から5時間で45万回再生を突破。ファンからは「やさしさの塊」「胸が締め付けられるほど、それぞれの大切なものを思い出せる歌」「ありふれた毎日を幸せに思う気持ちを大切に過ごしたいと思います」「乾いてしまった心に染み入るやわらかくてあたたかなMVです」といった声が続々と寄せられています。

　また、コロナ禍の日常をそのまま写したような時代を表す映像に「米津さんの音楽と是枝監督の映像で、まるで映画を観たような感動で涙しました」「後世に、こんな時代もあったんだと伝え残されていくMVですね」「今この状況だからこそ創られた曲に、鮮明に世界観が肉付けされた映像表現でとても胸が締め付けられました」と見入ってしまったというファンのコメントも見られました。

　なお、米津さんは同アルバムの収益の一部を「カナリヤ基金」を通じ、コロナ禍で困窮する人々へ寄付することを発表しています。