持ち家と賃貸、結局どっちがいいの? それぞれのメリット・デメリットをFPが解説します(2/2 ページ)
お得さだけではない、選ぶのに大切な基準を知ることが大切です。
「ライフスタイルに合わせた家選び」が大切
私個人の意見としては、一概に家を買うべき、又は生涯賃貸暮らしをすべきだと断言できない、というのが正直なところです。当たり前かもしれませんが、個人の価値観とライフスタイルに沿った幸せな生活ができれば、どちらの選択肢も正解だと思います。
試算では、持ち家よりコストがかかるという結果になった賃貸ですが、住んでいる地域や仕事・家族の縛りがないのであれば、家族の人生プランに応じて柔軟に対応できる「賃貸暮らし」という選択は大いにありだと考えています。 現在は、賃貸住宅の質も向上しており、以前より選択肢も広がっています。
私自身は過去10年で、持ち家と賃貸含め、国内・海外で合計7回もの引っ越しを経験してきましたが、これからも賃貸生活を続ける予定です。
16年間ニュージーランドに住んでいた時には、ローンを組んで不動産を購入したこともありますが、子育ての環境作り、転職、他国移住を考えた時に、住宅ローン・税金の支払いに加え、テナントがいた持ち家は、大きな負担になることを実感しました。
また、日本では、持ち家が次の世代に相続されたとしても、築40年以上だと家の価値はほぼゼロとなることに加え、固定資産税などの税金、住居維持費用なども同時に相続することとなります。 また、地方では空き家問題もあり、借り手、買い手が見つかりにくい状況下では「家よりも現金を相続したい」と考えている人も多いのが現実です。
持ち家と賃貸のどちらがお得かというだけでなく、さまざまな視点を持った上で、自分や家族としっかり向き合って結論を出すことが大切ですね。
ちなみに、私の夢は「老後、世界一周のクルーズ船で過ごす」というもの。世界をめぐるクルーズ船に住み、立ち寄った国々のよさを気まぐれに楽しむ。これぞ究極の、”場所にとらわれずに楽しむ生き方”だと考えています!
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