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【好きなゲームが世間のクソゲーな人インタビュー】オープンワールドな学園恋愛ADV「夏色ハイスクル★青春白書(略)」(2/3 ページ)

「発売日から遊び始めたファン」と「クソゲーという評判を見てから遊び始めたRTAプレイヤー」にインタビュー。

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 続いては「夏色ハイスクル★青春白書(略)」のRTA走者で、RTA in Japan 2019にも登場したシイタケさん(@sitake1010)のインタビューです。

このゲームの魅力

スライディングをジャンプキャンセルすることで高速移動できる

 これのおかげで移動時間が短縮できる。「この移動方法がなかったら、たぶんこのゲームを投げていた」と言っても過言ではないくらい、もっとも魅力に感じている。ちなみに、自転車に乗るよりも速い。

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壁抜けできる

 自転車を使うほか、特定のポイントでしゃがむだけでも抜けられる。移動が楽になって楽しい。

オープンワールドなのに、ロード時間がそこそこ短い

 オープンワールドの某ファンタジーゲームをやったときはロード時間が長すぎて序盤で投げてしまったが、夏色ハイスクルは1日の始めのロード時間がだいたい7~8秒と短い。

世間ではクソゲーと言われている理由

オープンワールドなのに入れない場所が多過ぎる

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 ジャンプして机の上に乗ったり柵を越えたりすることができない。それだけでなく、どう見ても行けそうな場所なのに、謎の壁に阻まれることがとにかく多い(なお、それらの壁は壁抜けバグを利用することでたいていは抜けられる)。

一部のルート攻略の難易度が高い

 特に理事長エンドは攻略情報なしでクリアするのはクッソ難しい。そもそも理事長と最初に会えるタイミングがいつなのかすら分からない。理事長エンドは関係なさそうなイベントをこなす必要があったり、最後の方は選択肢を一つ間違えるだけでフラグが折れたりの初見殺しのオンパレードになっている。

 理事長、ヒロインに関わらずいつどこでイベントが発生するかゲーム内だとほぼ分からないため、何も知らなかったら、しらみつぶしに島をさまよう必要がある。

オープンワールドなのにファストトラベルにあたる機能がないなど移動が面倒くさい

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 一応警察に補導されれば駅前にワープできるが、それでも補導されるには人が必要(※)。移動も壁抜けができない場所では、淡々とスライディングキャンセルで移動をする必要があり、大変。

※RTAの世界ではわざと戦闘に負けて移動することを「デスルーラ」というが、本作のRTAでは「社会的デスルーラ」みたいなテクニックが用いられる。他人に不審な行為を目撃してもらうなどの必要がある

クソゲーとされる理由に納得できるか

 今まで述べたように、ユーザーに対する配慮があまりにも欠如している。これ以外にもクソゲーポイントはたくさんあり、かゆいところに手が届かない作品だと思う。

 とはいえ、プレイが不可能になるバグはほとんどない。プレイヤーに有利なバグかは分からないが、最近ではより簡単に1日を終わらせられる方法を発見したり、通常プレイでは不可能な10月に突入(本来は9月29日が終わるとエンディング)できるようになったりと楽しめている。

 また、キャラクターのモデルが良く、ヒロインもかわいい。ヒロインの大半は胸が大きい。

自分が遊び始めた理由

 このゲームを知ったきっかけは「ゲームカタログ@Wiki」。そこでクソゲー判定されており、本当にクソゲーなのか気になって購入した。

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 最初は指導も停学もされない通常プレイ(?)をしていた。しかし攻略を見ずにプレイしたせいで、夏休み中いつどこでイベントが発生するのか分からなかった。

※停学処分を受けることで、ゲーム内の日付を効率的に進めることが可能。そのため、本作のRTAでは無駄のない巧みで不審な行動が求められる

 そのせいで毎日しらみつぶしに島を徘徊して、途中で虚無になって投げ出してしまった。その後、モチベが上がったときに攻略情報を見ながらプレイして、最終的にはトロコン(トロフィーコンプリート)した。せっかくなので、クエストコンプリートもした。

 クエストに関して言うと、たぶんほとんどの人が最初にやるであろう「財布落としちゃった」が初見でクリアできなかった。

 「学校の渡り廊下の柵をジャンプで飛び越える→近くの屋根に乗っている財布を拾う→届ける」という方法を知っていればクリア自体は余裕。だが、初見プレイで「3階の渡り廊下から飛び降りる」という発想ができる人がどのくらいいるのだろうか。自分はそれができず、学校中を探し回ってしまった。

 アイテムコンプは釣りで入手できるCDの種類が多く、低確率なのでやっていない。

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このゲームのRTAを始めたきっかけ

 先駆者(自分より先にRTAをしていた人)の動画を見たら、女性のパンツをのぞき見て不審者ゲージを稼いで停学になっていた(厳密には「パンツをのぞくとゲージが上がる」ではなく「女性キャラの前で寝転がるとゲージが上がる」)。

 それを見て「もっと効率の良い不審者ゲージの稼ぎ方があるのではないか?」と疑問を持った。スライディングで転ばせたり、ジャンプしながら人に当たったりしたほうが早いことに気付いたので、それらのテクニックを用いたRTA動画(Any%)をアップした。

 その動画に「ヒロイン攻略RTAもやってほしい」というコメントをもらったので、好きなヒロイン・大神弥生の攻略で走り始めた。

 弥生の好きなところは年上・黒髪ロング・バスト90と胸が大きいこと。これら3つが大きなポイントだ。せっかくなので、他のヒロイン攻略RTAもやろうと考えてはいる。

このゲームのRTAを続ける理由

 単純に好奇心を満たすことが楽しいから走っているのだろう。

 通常プレイ時に、どれが重要フラグか分からず片っ端からイベントを見ていったら、けっこう時間がかかった。しかし、最低限のイベントだけ回収してクリアしたらどのくらいの時間でクリアできるのだろうか?

 そんな疑問を持ったから走っている。

世界中のRTA記録が集まる「speedrun.com」では、シイタケさんの動画が世界1位。こちらはAny%の記録で10分28秒。ちなみに、このゲームのRTA走者は「知っている限り、自分を含めて4人」「speedrun.comに自分の記録しかないのは、そもそもこのゲームのページがあることが知られてないせいかもしれない」とのこと
2020年11月末には「最小行動回数クリア」のプレイ解説動画を公開

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