FCVってEVと何が違うの？　トヨタ、燃料電池車「MIRAI」をフルモデルチェンジ　満タン850キロ走行可能に（2/3 ページ）

FCVって何？　EVとは何が違うの？

　FCVも広義は電動車（EV）です。主に外部の発電所で作られた電力でモーターを回して走る一般的なEVに対し、FCVは燃焼しても地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しない水素を燃料に「自身で発電」した電力で走る設計に違いがあります。

　トヨタはMIRAIのほかにも、都営バスなど既にいくつかの路線で運行する燃料電池バス「SORA」（関連記事）を投入し、燃料電池鉄道車両「HYBARI」なども開発中（関連記事）。日本メーカーではホンダも「クラリティFCV」を商品化しています。

　壁は安全性の確保も含めた燃料供給体制・手段です。各地にガソリンスタンドがあるエンジン車、家庭で充電でき充電スタンドも拡充しつつある一般EVに対し、FCVは現段階、燃料となる水素を入手する環境に課題があります。

　次世代自動車振興センター調べによる水素スタンド整備数は、2020年10月時点で全国135カ所。四大都市圏を中心に拡充してはいるものの、2020年現在、個人用途で使うには運用のハードルが高く、主にビジネス向けとされるのはこのためです。この整備拡充が普及の鍵になるとされています。

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