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「中年女性によるまんがタイムきらら空間」 経験者2組が語る「オタク同士のルームシェアって、実際どう?」(1/3 ページ)

Twitterが得意なオタクはルームシェアに向いている。

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 Twitterなどで定期的に話題になる「オタク同士のルームシェア」。推しのライブの上映会をしたり、ゲームで対戦したり、漫画を回し読みしたり……一緒に住むことを想像すると、オフ会が毎日続いているようでめちゃくちゃ楽しそうです。

 一方で、「友達 ルームシェア」で検索すると出てくるのは「喧嘩別れ」「金銭問題」などネガティブなワードばかり。やっぱり楽しいルームシェアは夢にすぎないの……?

 今回は、実際に女性4人でルームシェアをする藤谷千明さんと、同じく女性4人でルームシェアをしているねとらぼ編集部員が、実際のオタク同士のルームシェア生活将来の暮らしについて語ります。

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参加者

藤谷千明(@fjtn_c:81年生。工業高校を卒業し自衛隊に入隊。その後さまざまな職を経てフリーライターに。都内でルームシェアをしている。著書に『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』(幻冬舎)など。

小林夏帆:ねとらぼ編集記者。友人と徹夜でボードゲームをやっていた際に「このメンバーで住めば毎日ゲームができるのでは?」と思い至り、都内でルームシェアをしている。


2組のルームシェアの比較。似ているようでけっこう違います

オタク同士のルームシェア、実際どうよ?


今日は、女性4人でルームシェアをしている人同士で、「オタクのルームシェア、実際やってみてどうよ?」ということを話していければと思っています。藤谷さんが住む一軒家には何度か遊びに行かせていただいたので、今回は私が住むマンションに藤谷千明さんをお招きしました。


キッチンを中心に各個室がバラけている間取りなんですね。「ルームシェア向き」の物件だ。自分の物件探しの経験からすると、広めのマンションって基本的にファミリー向けという印象なので、友人同士でルームシェアできるところはかなり珍しいかもしれませんね。


そうなんですよ! この物件は本当に巡り会いだったと思います。先日遊びに来た友人が「ルームシェアっていうからAirbnbみたいな民宿っぽい感じを想像していたけど、めちゃくちゃ普通のマンションで笑った」と言っていました。

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「ルームシェア」にも、いろんなイメージがありますね。ドラマやバラエティ番組に出てくる家のイメージを持っている人もいますし。


私はルームシェアを始めるにあたって「ライフルホームズ」での藤谷さんの連載をかなり参考にさせていただいたので、そのイメージが強かったのですが、やっぱり実際に住んでみると、住む人の数だけそれぞれのルームシェアの形があるなと感じます。


その通りですね。私はインターネットなどを通じて出会った友人4人で暮らしているのですが、小林さんはどうやって今のメンバーとルームシェアをすることになったんですか?


我が家は、もともと同じ高校で同じ部活の、それこそそれぞれのお母さんお父さんの顔も知っているような友人の集まりなんです。ここ数年定期的に「一緒に住みたいね~」と話していた2組が合体して、現在の4人で住むことになりました。一緒に住めたらたのしそうという妄想から、実際にルームシェアを始めるまでのターニングポイントは、やはり内見で“運命の物件”を見つけたことですね。この家が“人を動かす”現象は、藤谷さんも著書『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。 』の中で書いていらっしゃいました。(関連記事


私たちも「もし物件が見つからないことで同居が実現しなくても、それは運だから~」と気長に探していたんですが、早々に見つかっちゃったんですよね、運命の物件が……!

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藤谷ハウスの趣味部屋。「1人暮らしには本やグッズが多すぎる!」という悩みをルームシェアで解決


運命の物件に出会ってしまったことにより、結果として当初の予定よりも2カ月ほど早く引っ越し・入居を決めました。それくらい良い物件には“力”がある。ルームシェア可の物件はいまだ多いとは言えませんし、気に入ったところはすぐに決めた方がいいと思います。4人で住むと、初期費用が100万円を超えることもざらなので、物件探しの段階で、いい物件に出会った時にすぐ動ける費用は確保しておくといいかもしれませんね。


人頭で割れば、1人暮らしの引っ越し費用よりも安いんですよね。ただ、額面がすごいので……私はネットから振り込んだのですが、100万円以上を1度に振り込めないように設定してたので、その解除に手間取ってしまいましたね。


その額を個人で振り込むことってあんまりないですよね。


例えば、大手同人サークルだったら印刷代などでそういった単位で振り込むのかもしれませんが……。


同人といえば、うちには同人誌を書いている同居人がいるんですが、その同人誌の表紙を私が作ったりしています。

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私もたまにイベントで使う小道具を作ったりしていると、同居人の服飾作家が「自分の作業に飽きたから一緒に作ってもいい?」と手伝ってくれることがあります。


オタク同士だと、こういう共同作業も楽しいですよね。


ほかには、各自の推しがプロデュースする食べ物が知らない間に注文されていたりしますね。


小林ハウスのお菓子ボックス。これでも中身が少ない方です


ありますね! 我が家にも、同居人の推しがCMをしているお米とお菓子がたくさんありました。


推しの地元公演に行った時には「地元に金を落とす!」と大量にその土地の食品を買ってきたりとか。

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リビングのお菓子コーナーには常に多種多様なおやつが集まるのは、「オタクルームシェアあるある」かもしれません。

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