異世界転生した先は「日本が完全再現された街」　就職してコンビニ飯を食らう転生者の漫画が悲しい（1/2 ページ）

　異世界転生といえば、現実世界で虐げられていた若者が再スタートを切る夢と希望にあふれた定番ジャンルです。しかし、増え続ける転生者たちにより、完全に平和が取り戻された世界に転生してしまったら……？　そんな1人の転生者を描いた漫画「最果ての異世界転生」が、大変悲しいことになっていました。

　トラックにひかれたと思ったら女神的な人からチュートリアルを受け、転生先の世界に蹴り出されるまで3コマという雑なスピード転生をされられた1人の若者。異世界につくや転生者たちを束ねる「転生マスター」なる謎の人物から、日本が完全再現された転生者たちの街「転生タウン」を紹介されます。

　この転生タウンには「転生したらスライムベスだった件」や「禿の勇者の成り上がり」「このみずぼらしい世界に祝福を」「オーバーオール」など、どこかで聞き覚えのある転生者たちが役目を終え隠居していました。オーバーオールはなんかもういろいろずるい。

　この世界では魔物も魔王も全て滅び、完全な平和を取り戻していました。そして転生マスターからは、平和といえども仕事が多いので役所に行って職につくよう促されます。だたし、簡単な事務仕事しかなく、結果「オフィスでPCに向かい帰宅後はテレビを見ながらコンビニ飯を食べる」という日々を過ごすことに。

　数日して、テレビを見ながら彼は気付くのでした。「じゃあここは……ただの現実では？」。夢も希望もなかった……。

　この漫画を公開したのは、『ガンガンJOKER』で「怪人麗嬢」を連載中の田代哲也さん（＠endergate01）。Twitterでは、「最果ての異世界転生の果て」という続き（？）も公開されています。

画像提供：田代哲也さん（＠endergate01）