ニュース

【漫画】幽霊の女の子が手に入れた「なんでも願いをかなえてくれるアイテム」 献花を10年続けた少年に向ける、最後の願いは――(1/2 ページ)

初めの願いを叶えたバージョンも読んでみたい。

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 最近になって現れた新たなオカルト説として「幽霊がこの世に存在できる期間は400年」というものがあります。なんでも「大きな合戦のあった、岐阜県は関ヶ原近辺における落ち武者の霊の目撃証言が、戦後400年を過ぎてから極端に少なくなった」という情報から挙がった説とのこと。

 それはともかく。今回ご紹介する作品には、そういった「成仏していない女の子の幽霊」と、生きて成長を続けている男の子を巡る、面白くもあり切なくもある、不思議なエピソードが描かれています。

 10年前に交通事故で亡くなり、その現場にずっと居続けていると見える女の子の幽霊。もちろん幽霊ですので、そこに彼女がいることは誰も知りません。

advertisement

 さて、どういういきさつかは分かりませんが、女の子は星の女神から「ひとつだけ願いを叶えられる星のかけら」を受け取っていました。彼女の目的はただひとつ。命日に欠かさず献花に来てくれる「川瀬くん」という男の子に、自分の存在を伝え、お礼を言い、あわよくば……というものでした。

 現場へ来るたびに成長している川瀬くん。10年前は小学生でしたが、今では凛々しい男子高校生になっていました。彼の成長を見続けてきた女の子は「川瀬くんを見るこの日、この瞬間のためだけに1年生きて……いや、死んでいける!」と、身体をくねらせるほどに夢中です。

 さて。10年という時間は、つらい出来事を忘れ、心を癒やすには十分です。女の子の両親も先に進むためでしょう、4年前に「これを最後にしよう」と、それ以来献花に来なくなったといいます。それでも川瀬くんだけは、ずっと献花を続けてきたのです。その理由は、彼の父が起こしたこの交通事故と、亡くなった女の子への後ろめたさにありました。

 自分の父親が犯した罪。亡くなった女の子。両親は離婚して罪を償った。だけど、自分はのうのうと生き続けている……。自分が起こした事故ではないけれど、絶対に忘れちゃいけないことだと、川瀬くんは10年もの間、ずっと自分を責め続けていたのです。

 川瀬くんの心中を知った女の子は、星のかけらにお願いをしました。「川瀬くん……ありがとう。もう十分だよ。もうこれ以上、花は……」と。

advertisement

 その場を立ち去ろうとした川瀬くんが、ふと事故現場を振り返って見たものとは……。きっと気持ちは伝わったと思える結末は、ぜひ漫画の本編で。

 この作品を手掛けたのは、漫画家の平沢ゆうな(@hira_lcs)さん。コミックメテオで連載していた終末冒険ファンタジー『鍵つきテラリウム』の完結巻が2020年11月に発売されました。現在は新作を準備中とのことです。

作品提供:平沢ゆうな(@hira_lcs)さん

文・たけしな竜美(@t23_tksn

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」
  7. 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」
  8. “膝まで伸びた草ボーボーの庭”をプロが手入れしたら…… 現れた“まさかの光景”に「誰が想像しただろう」「草刈機の魔法使いだ」と称賛の声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「2度とライブ来るな」とファン激怒 星街すいせい、“コンサート演出の紙吹雪”が「3万円で売買されてる」 高値転売が物議