ニュース
【マンガ】体育会系社会で「勝つ」ことの意味 地べたと理不尽で育んだ仲間意識(3/3 ページ)
「ただ剣道で勝てば良いのだ」。
advertisement
自分たちのいた体育会系の世界は「勝って好成績を残せば、大学進学などの未来が開ける」というシンプルなシステムでした。
コネ、さまざまな大人の思惑といった問題もありましたが、そこは学生の自分たちには触れることのできないところ。目下「勝利」の2文字をかなえるべく、私たちはいつの間にか一枚岩になっていました。
賛同はできませんが、「強固なチームワーク」という理想を実現するために、理不尽を共有させるというのはとても効果があったんだなぁ……と感じます。
advertisement
そんな形で得ることになった剣道部の仲間たち。当時を振り返ると、確かに同じ景色を見たという感動は否定できず……。前向きに捉えたらいいのか、後ろ向きに捉えたらいいのかも分からない感情に包まれます。
ただ本当に、あの頃の私は、彼らで満たされていたようです。
関連記事
【マンガ】体育会系社会の中で最弱を張るということ そして、「便利屋」「娯楽屋」という弱い私の居場所
弱い者に大きな舞台は用意されない。こうして私の青春は「体育会系」の沼に飲み込まれていった
愛憎入り混じった「体育会系」世界への告白。漫画を描いてお金をもらっている私が「漫画家」を名乗れない理由を考えてみた
名乗ったもの勝ちとは言うけれど……本当にそれでいいのか。私が「エヴァ」をいまだに見ていない理由、あるいは「オタク」という聖なる称号について
私にとって、オタクとは。SNSがない時代、描いた絵を誰かに見てほしくてたまらなかった頃の話
承認欲求の塊だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.