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【漫画】「怒られると全否定されたように感じる子どもだった」→母になり考えた「我が子を叱る5つのルール」に反響(1/2 ページ)

書籍「『どんなときでも味方だよ』って伝えたい! 親子のコミュニケーション試行錯誤中!」に収録されたエピソード。

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 子育て中のエピソードを描いた漫画が人気の「さざなみ」さん。親子それぞれの心の機微を繊細に表現する作風で共感を集める彼女ですが、実は子どもを叱るのは苦手だそうです。どうして苦手なのか、記憶をたどってみると……。

「怒られると絶望してしまう」では、子ども時代を振り返りながら、子どもの叱り方について考えます

 さざなみさんは幼い頃を思い出し、自分が「怒られたらそこでなにもかも終わった」と感じてしまう「絶望しやすい子」だったことに気付きます。

子ども時代の記憶を振り返ってみると……

 よみがえった記憶は小学校4年生の頃の出来事。さざなみさんのクラスの子どもたちは、会議で遅くなった担任の先生の分を取っておくのを忘れ、給食をすべて配り終えてしまいます。涙ぐみながら「なんて思いやりのない子どもたち」とクラス全体に訴える先生。

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思い出したのは、小学4年生の頃の、あるエピソード

 「早く終わってほしいな」とめんどくさそうにする子や、「私は関係ない」と知らん顔をする子、自分の給食を分けようとする子……クラスの子どもの反応はさまざま。そんな中でさざなみさんは「私はなんてひどいことをしてしまっちゃったんだろう。消えちゃいたい」と、必要以上に重たく受け止め、相手との関係を諦めてしまいます。

ぼーっとしているように見えて、実は衝撃を受けてるんです

 翌日、先生と他の子どもたちが何事もなかったように接する様子に、さざなみさんは戸惑います。この出来事から、自分の感じ方が周りとは違うことや、自分とはちがったコミュニケーションの取り方・感じ方があることを知ったのです。

子どもを絶望させずに、大事なことを伝えるには。より良い方法を見つけるため、子ども時代の自分と対話します

 自分の子どもがどのような感じ方をするとしても、感情的に叱り、絶望させてしまうことがないように。さざなみさんは、子どもの頃の自分と相談しながら「自分ならどのように伝えて欲しかったか」を考えます。

成長するうえで失敗はつきもの。「どんなときでも味方」になって、見守ってくれる大人の存在は心強いはずです

 そうしてさざなみさんは、子どもを叱るうえでの5つのルールを編み出しました。例えば「問題の『ヒト』と『コト』を切り分け」て考え、子どもの人格を否定しているわけではないと伝わるような話し方をする。大事なことを確かに伝えるために「話題は一度にひとつだけ」。取り返しのつかないことをしてしまったり、そして、誰かを傷つけたりしても「どんなときでもあなたの味方だということを伝える」などなど。

 幼い頃のできごとを思い起こしながら、子どもの叱り方について考えた漫画「怒られると絶望してしまう」には、子どもの叱り方で悩む人や、子どもの頃の叱られ方に納得できなかった人から多くの共感の声が寄せられました。

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たくさんの人が心揺さぶられる、子育て中のコミュニケーションにまつわるエピソード

 子育て中の人に留まらず、かつて子どもだった人の心にも響くさざなみさんの漫画をまとめた単行本「『どんなときでも味方だよ』って伝えたい! 親子のコミュニケーション試行錯誤中!」が1月21日にKADOKAWAから発売されました。

「どんなときでも味方だよ」って伝えたい! 親子のコミュニケーション試行錯誤中!(税込1100円)

 保育や教育など子どもに関わる仕事を経験したことがないというさざなみさんですが、目の前の子ども(特に現在4歳の長女)と心を通わせようとさまざまに思いを巡らせたとのこと。

 漫画には「叱り方」のほか、意地悪を言った子どもが心のこもった謝罪をするまでを描いた「ごめんなさいってどういう気持ち?」など、育児の中でもコミュニケーションに関わるエピソードが多く見られます。

「ごめんなさいってどういう気持ち?」では、子どもが自分の行為を認めて反省するまでの心の動きをつぶさに捉えています

 また、コミュニケーションは親子間に留まらず、周囲の大人とのものも。「共感の効能」では、幼稚園のお迎え時を舞台に、保護者同士で育児の悩みやしんどさ、そして喜びを共有できることのかけがえのなさについて描かれています。

「共感の効能」には、さざなみさんがファンだというあるお母さんが登場!

 漫画の中で「解決法よりアドバイスより ただただ共感が欲しい気分というのは、よくわかる」と語る、さざなみさん。Twitterのリプライ欄にも「いいね」や共感のコメントが集まり、作中の幼稚園のように、多くの人が気持ちを寄せ合う場になっています。

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(谷町邦子 FacebookTwitter

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