IT展示会の“テレワークで怠ける社員の展示”人気に コロナで接客見合わせ+参加キャンセル不可から生まれたアイデア
「ざんねんな在宅勤務ずかん」を展示しているサイボウズに取材しました。
ビジネスの拡大や商談を目的とした展示会で、お客さんに話しかけないどころか、「コタツで漫画を読み全力で怠ける社員」を展示しているブースが斬新すぎると話題です。
まるで家にいるかのようにくつろぐ社員が見られるブースは、サイボウズの「ざんねんな在宅勤務ずかん」。インテックス大阪で開催中の展示会「IT Week関西」に参加している同社でしたが、大阪府の緊急事態宣言発令に伴い、ブースでの接客を見送ったとのこと。しかし、すでにキャンセルができないなど、展示の規約があるため「ざんねんな在宅勤務ずかん」として、怠ける社員を展示するに至ったそうです。
コタツでぬくぬくしているサイボウズ社員の“展示”には、「謎の進捗報告 Web会議中」の立て札が。会議中なのでコタツの上に一応ノートPCがあるものの、手前には漫画が山のように積まれています。さらに、お客さんがブースに来ても、展示中の人はコタツに入ったまま黙々と漫画を読んでいる様子。後ろの壁に書かれた「テレワーク 頭隠さず 尻隠す」の格言そのものです。
また、「神対応ならぬ紙対応」と書かれた立て札の元には、持ち帰り用の紙資料が積み上げられており、お客さんが自分で資料を選んで持ち帰られるようになっていました。もちろん、お客さんもブースに置いてある「人をダメにするクッション」などでのんびりするのも可能です。
コロナ禍の逆境を逆手に取った柔軟な発想が注目を浴び、「行ってみたい」「最高」といったリプライも寄せられている今回の展示。反響を受け、サイボウズに展示に関するお話を伺いました。
── Twitterで話題になっていますが、展示の反響はどうでしたか。
サイボウズ:本当に接客していないのでコタツから見ている限りの様子ですと、最初は遠巻きに見られる方も多いですが、結構ご自身でカタログをお持ち帰りいただいてます。今はカタログが足りなくなって追加で手配したところです。たまに、自発的に怠けていただいている一般のお客さまもいらっしゃいますね。
── 展示の企画について社内からどんな反応がありましたか。
サイボウズ:「コタツで漫画読んでくる」と社内でいったときは、理解不能と言われましたが、写真を見せたら理解してもらえました。
── コタツの上に乗っている漫画はどんな作品がありますか。
サイボウズ:『呪術廻戦』と『スラムダンク』です。当初は『キングダム』を購入申請しようと思ったのですが、60巻まであるせいか、やや上司の反応が鈍かったので、短めの漫画にしました!
── 人に見られながらくつろぐのはどんな気分なのでしょうか。
サイボウズ:はじめは興味持っていただいているお客さまがいても、話しかけないことにソワソワしてましたが、強い心を持って半日コタツに座っていたら慣れました。
対面で人と話すのが難しく異例の対応に追われる情勢ですが、1日でも早くいつもの日常に戻ってきてほしいですね。
※画像提供:akikos@cybozudaysさん(@akiko55915)・サイボウズ
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