広告代理店アピールする新卒の“あるある”と孤独を描いた漫画に反響 「再現度すごくて笑った」「後半の切なさがリアル」(1/2 ページ)
リアルなあるあると孤独の切なさ。
広告代理店に勤めていることをアピールする“イキり新卒”のあるあるかと思いきや、言葉にできない哀愁が読後感として胸に残る漫画がTwitterでさまざまな反響を呼んでいます。視点や捉え方で感想が大きく変わるかも……?
彼は、学生時代の友だちとの飲み会に遅れてやってきます。軽い調子で謝りながら「でも10時にあがれたの奇跡だわ」「テッペン越えないのひさしぶりかも」と忙しいアピールをし、就職浪人した友だちには「え、広告?いやいや、やめとけって」からの寝てないアピール。そして生ビールを当たり前とばかりにイッキ飲みしたら、話の途中で仕事の連絡で呼び出されて、多めのお金を置いて帰っていく――。
そんな仕事ができる業界人なのだとアピールしたいのがイヤでも伝わってくる行動に、「うざw」あるいは「あるあるw」と笑えるお話。……だと思ったら、上記で描かれた飲み会の流れは、彼が自宅で予行練習していた姿だった(さらに録画して確認していた)ことが漫画の後半で明かされます。途端に闇を感じる……。
ラストでは、ついにやってきた飲み会の本番。練習通りに遅れてきた彼の姿が描かれます。すると、現実でも途中で彼を呼び出す仕事の電話が鳴ります。これも彼にとって予定通りだったのかはわかりませんが、練習と違って彼の口角は下がり、寂しさを感じさせる後ろ姿が、そこにはありました。ひとりで帰る彼の心を無にしたような表情よ……。えっ、あの、これ「広告代理店勤務」は本当なんですよね……?(そうだと言ってくれ)
コメントでは前半の彼の言動に「本当にこれ」「めっちゃ笑った」と共感する声から、「前半でうざいなってなって、後半で同情した」や「(後半を読むと)人間らしくて妙に愛おしく思えちゃう」と、後半を読んで彼の姿に切なくも人間味を感じる人の声が上がっています。中には「まるで映画かなにかを見ているようだった」なんて声も。
作者は、くまがい(@SeaOfLove8817)さん。元Web広告屋で、現在はさまざまなイラストや漫画を公開しており、以前には「ウェブマーケティング用語に侵略された地獄のショッピングモール」なんてイラストも投稿して話題に。これまでの作品はモーメントで見ることができます。
画像提供:くまがい(@SeaOfLove8817)さん
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