ニュース

死ぬことのできない男が“みんな”と共に故郷へ帰る 美しくも切ない漫画に感動の声(1/2 ページ)

みんな、ずっと一緒だったんだね……。

advertisement

 死ぬことのできない男が、さまざまな人たちと出会い、別れを経験しながら故郷へ向かう――。そんな漫画がTwitterに投稿され、切なくも美しい物語に胸を打たれます。

 あるところに、脳を防腐加工され、身体が腐っても生き残れるように改造された男がいました。男の名はクレイ。死体のパーツを自分の身体に継ぎ接ぎしながら生きてきましたが、そんな生活に限界を感じつつありました。そんなときに彼が出会ったのは、輝くような瞳が美しい少女・リブ。彼女はクレイに対して、死んだ相手の名前を覚えて「いろんな場所に連れていってあげて。それが彼らへの恩返しだから」と語ります。

 場面は変わり、あてのない旅に出たクレイは、おてんば娘のダリアや、引きこもりの青年・ディラノと出会います。彼女らとの出会いを通して、クレイは「故郷に帰る」のを目的に、旅を続けることにしました。

advertisement

 長い旅を経て、クレイがある場所にたどり着いたとき、この星は終末を迎えようとしていました。隕石が降り注ぐ中、見知らぬ老人と出会ったクレイは「この景色を見るために生きてきたんじゃないかと思うよ」とつぶやきます。そして老人に「きれいな目をしているな」と言われると、「…だろ?」と応じました。

 クレイは、ひび割れた大地に向けて「海辺に住んでたはずだったんだけどな、ただいま」と呼びかけます。「皆、覚えて帰ってきたよ」と言って、彼は自分の身体を見つめました。

 自らのほっそりとした腕を眺めて「ダリア、とんだおてんば娘だった。この傷、俺が作ったんじゃないぜ」と言い、たくましい足を踏みしめて「ディラノ、引きこもりだったのに立派な男になりやがって。この足には助けられたよ」と感謝します。そして目の前の光景を見て、「リブ、キラキラした目で俺を見つけた。見えるだろ、この景色。ありがとう、旅に出て良かったよ」と語り掛けます。そう言う彼の瞳は、キラキラと輝いていました。亡くなった仲間たちの身体をもらって、彼らの思いと共に旅を続けたクレイは、ついに故郷へとたどり着いたのでした。

 この漫画にネット上では、「言葉に言い尽くせない美しさがある…」「出会いと別れ、そして継承のお話だろうか。確かにきれいだ」といった声が寄せられました。

 この漫画「Neuroventure」を公開したのは、TwitterユーザーのNoniさん(@fullmoon_Noni)。こちらはまじかるさん(@turumazi)とのネーム交換漫画で、Noniさんは作画担当でした。ちなみに、このときNoniさんがネーム提供した漫画は「ブリッジ・カフェ」で、こちらはまじかるさんが作画を担当しています。

advertisement

画像提供:Noniさん(@fullmoon_Noni)

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. 柄本佑、「光る君へ」最終回の“短期間減量”に身内も震える……驚きのビフォアフに「2日後にあった君は別人」「ふつーできねぇ」
  4. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  5. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  6. 「品数が凄い!!」 平愛梨、4児に作った晩ご飯に称賛 7品目のメニューに「豪華」「いつもすごいなぁ」【2024年の弁当・料理まとめ】
  7. 「秋山さん本人がされています」 “光る君へ”で秋山竜次演じる実資の“書”に意外な事実 感動の大河“最終回シーン”に反響 「実資の字と……」書道家が明かす
  8. 「私は何でも編める」と気付いた女性がグレーの毛糸を編んでいくと…… 「かっけぇ」「信じられない」驚きの完成品に200万いいね【海外】
  9. セリアのふきんに、糸で“ある模様”を縫っていくと…… 思わずため息がもれる完成形に「美しい」「やってみます」
  10. これはヤバい! おでんに入れる“意外な具材”が100万再生の反響 「今度やる!」「天国はここにあった」