ニュース

乗り鉄が厳選、鉄道好きに勧めたい「Kindle Unlimitedで読める鉄道漫画」11選月刊乗り鉄話題(2021年2月版)(2/3 ページ)

読み始めたら止まらなくなる作品たくさん……!

advertisement

泣ける人情ストーリー 『迷い家ステーション【合冊版】』(小山田いく)

 『迷い家ステーション』は、青春漫画『すくらっぷ・ブック』、社会派漫画『マリオネット師』で人気の小山田いくによる人情ストーリー。1巻1話は絵本の名作『機関車やえもん』を連想する老気動車の物語です。泣けます。

 こちらは全5巻が1冊に合わさった合冊版。Kindle Unlimitedは最大10冊までの同時保存条件があるので、合冊版はありがたいです。

 舞台は架空の第三セクター鉄道会社「虹湯鉄道」の終着駅「迷い家」です。虹湯鉄道は上越新幹線で東京から1時間ちょっとの在来線「湯の屁」駅を起点とし、迷い家までの所要時間は1時間ほど。主人公の堺鉄行は迷い家駅の駅員で車両整備の腕は抜群。しかし、そのために希望している運転士になれません。技術屋不足の会社の意向です。

advertisement

 物語は鉄行をはじめ終着駅に関わり、暮らす人々の日常と、迷い家を訪れる旅人のエピソードを重ねて進行します。鉄道が地域にとって大切な存在だとあらためて感じます。ああ、日本のどこかにこんな鉄道があるんだな、と探しに行きたくなりますよ。

登場人物が“鉄道路線”である異色のギャグ漫画 『青春鉄道(MFコミックス ジーンシリーズ)』全14巻(青春)

 『青春鉄道』は登場人物が鉄道路線という異色のギャグ漫画。イケメンに擬人化された鉄道路線たちがコミカルな会話を繰り広げます。

 例えば東京メトロ有楽町線クンは「乗り入れや接続先に個性的な路線が多い苦労人」。西武池袋線は関連商品の全てに「西武」を付ける愛社精神。東海道本線は新幹線の弟で、遅延する兄に振り回されるけれど、収益で兄に負けるため文句は言えない。……などなど。

 各路線の車両や沿線の特徴を捉え、プライドを持ちつつライバル意識を飛ばし合う会話が面白い作品です。ミュージカル作品も人気があり、これまでにスピンオフ1作を含めて4作が上演されました。5作目のミュージカル『「青春-AOHARU-鉄道」4~九州遠征異常あり~』は2021年2月14日~28日に天王洲の銀河劇場で上演予定です。

photo
ミュージカル『「青春-AOHARU-鉄道」4~九州遠征異常あり~(2021年2月14日~28日/銀河劇場)』(「青春-AOHARU-鉄道」4 公式サイトより)

大河ドラマや映画にしたい名作 『陸蒸気はじめました。【増補版】』(相生リサコ)

 『陸蒸気はじめました。』は鉄道の父、井上勝の生涯を描いた大河ドラマ風の作品です。

advertisement

 作者の相生リサコ氏は幕末の作品を手がけており、特に鉄道の父、井上勝を研究して商業コミック化。そこに同人作品を増補して本作が誕生しました。日本の鉄道黎明期、江戸幕府との折衝、佐賀藩の国産機関車作りからはじまり、東海道本線全通までの井上の半生を人間味豊かに描きます。鉄道史の入口としても楽しめる作品です。

 続編の『続・陸蒸気はじめました。【増補版】』もKindle Unlimitedの読み放題対象。鉄道の発展に寄与し、日本の国土の未来を見据えた井上の生涯をかみしめたい。大河ドラマや映画にしたい作品です。

家族同行なのに鉄分高めの主人公が面白い短編マンガ集 『カタギな鉄道旅』(極楽まさこ)

photo
『カタギな鉄道旅』(極楽まさこ)

 『カタギな鉄道旅』は鉄道の旅と色がテーマの短編マンガ集です。第5巻を拝読すると、体験的な内容で、ストーリー漫画あり、4コマ漫画あり、文章とイラストのエッセイ、駅弁紹介は雑誌の記事風とバラエティ感があります。楽しさと情報記事のいいとこ取り。夫と子どもを連れた家族旅の様子がいきいきと描かれ、家族同行にもかかわらず鉄分高めの主人公が面白い。

 1冊丸ごと旅雑誌。同人誌の電子化のため32ページ4話構成です。Kindle Unlimitedで5巻、6巻、7巻、8巻が読めます(2021年2月時点)。4巻以前は著者のサイト「極楽まさこ通販部」またはCOMIC ZINメロンブックスで購入可能です。

 「カタギな」ってどんな意味かな、きっと1巻に書かれているに違いない……と思ったら完売でした(2021年2月時点)。残念。全巻電子化してほしいなあ……。

advertisement

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ごはん炊き忘れた父「いいこと閃いた!」→完成した弁当に爆笑「アンタすげぇよ!」 息子「意味ねぇことすんなよ」
  2. パ・リーグ本塁打王、1シーズンで“激痩せぶり”に心配の声……104キロから別人レベルの姿に「マジで誰?」「どっか悪くしたんか」
  3. 気配のない“カニのたまり場”に買い物かごを沈めて翌日…… 恐る恐る引き上げると“ヤバい光景”「おお!」「感動しました」
  4. 浜崎あゆみ、息子の参観日の“全身CHANELコーデ”を反省 「消えたいぐらい恥ずかしかった」「完全に間違えた」
  5. 余った毛糸は捨てないで! 四角く編んでいくと……目からウロコのアイデアに「知れてよかった」「素晴らしい」
  6. 「これは便利ですね!!」 洗濯バサミとS字フックの“予想外の使い方”が340万表示 目からウロコの活躍シーンに「参考にします」
  7. 無印良品の590円“お風呂アイテム”が「全人類ぜったい買うべし!!」 ガチな名品に「欲しすぎる」「私も使ってます!」と590万表示
  8. 娘に抱っこされている“小さな柴犬”が6年後…… 当時を再現した姿に「たまらん」「飼い主さんと同じ顔してる」
  9. 30年以上前の製品がかっこいい ソニーの小型ラジオのデザインが「すごい好き」「いまでも通用しそう」
  10. ←2カ月 8カ月→ 大型種の猫、驚がくの成長ビフォーアフターが170万表示 「ええええぇぇぇ!?」「本当に猫?」