姫路駅「あったかおうち駅弁 但馬牛牛めし弁当6食セット」(6480円)~冷めても美味しい駅弁から「温めても美味しい」冷凍駅弁を作る!(1/12 ページ)
毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! きょうは姫路駅「あったかおうち駅弁 但馬牛牛めし弁当(お取り寄せ6食セット)」(6480円)です。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2021年1月28日)
兵庫県の播磨地方と但馬地方を結ぶ「播但線(ばんたんせん)」。
途中の寺前で普通列車の系統は分かれており、電化されている寺前以南は電車が走り、寺前より北は非電化路線で気動車が活躍しています。
全線を通して運行されるのは、大阪~香住・浜坂・鳥取間の特急「はまかぜ」のみ。
神戸・姫路の二大都市と但馬地方を、乗り換えなしで結ぶ役割も果たしています。
特急「はまかぜ」は、姫路で進行方向が変わるため約5分、列車によっては10分以上の停車時間があり、車内販売がない分、食べ物・飲み物の補給ポイントとなっています。
この姫路駅弁を手掛ける「まねき食品」は、昨年(2020年)12月から通信販売を拡充して、名物駅弁を冷凍させ、全国の通販に対応した「あったかおうち駅弁」シリーズを投入。
ホームページ内の「まねきオンラインショップ」から購入できるようになりました。
まねき食品の通販に対応した「あったかおうち駅弁」シリーズは、基本が6個セット。
レギュラーの駅弁より、少し小ぶりな折に入って、冷凍された状態で届きます。
まねき食品によると、2020年春の緊急事態宣言や不要不急の移動自粛を受け、通常は駅で販売している駅弁を、家庭でも簡単においしくいただいて欲しいという思いで、8カ月の歳月をかけて、冷凍駅弁を開発したと言います。
「あったかおうち駅弁」シリーズは、姫路の名物駅弁「但馬牛牛めし弁当」「あなごめし」「おかめ弁当」の3種をベースに開発されました。
そのなかから、今回は「但馬牛牛めし弁当」をいただきます。
通販では、「あったかおうち駅弁 但馬牛牛めし弁当6食セット」(6480円)として販売。
姫路駅構内の「マネキダイニング」では、1個から温かい状態で販売があります。
調理方法は共通で、凍ったまま掛け紙・蓋を外して、ラップをかけて電子レンジへ。
600Wで5分、700Wで4分加熱するだけで、ほかほか&フワフワのご飯と共に、出来立ての駅弁とほぼ同じ味わいが、我が家で楽しめます。
冷凍駅弁のいい点は、何と言っても、消費期限まで約3カ月あるので、好きなときに好きなだけ、駅弁の味が楽しめるところですね。
【おしながき】
- だし飯
- 但馬牛ごぼう煮
- たまねぎ煮
- 舞茸煮
- えのき煮
- ししとう素揚げ
- 紅生姜
まねき食品の「但馬牛牛めし弁当」と言えば、但馬牛と淡路島の玉ねぎという、兵庫県を代表する二大ブランドを使ってつくられる贅沢な牛めし駅弁です。
牛肉のうま味を引き出す玉ねぎの甘みというおいしさのポイントは、冷凍でも健在!
ターミナル駅へ出かける機会が大きく減って、各地の駅弁に出逢う機会が減った方でも、このおいしさが我が家で楽しめるなら、きっとステイ・ホームも悪くないと思えるでしょう。
まねき食品によると、駅弁は本来「冷めてもおいしい」を基本につくっていましたが、冷凍駅弁では「温めてもおいしい状態に仕上げる」という、逆の命題に迫られたと言います。
このため、全く異なる製法を取りながら、8カ月にわたって連日連夜の試行錯誤を重ねて、ようやく商品化にこぎつけたのだそう。
但馬への旅を存分に楽しめるときまで、まずは通販駅弁を存分に楽しみたいものです。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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