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東京駅「大正浪漫 東京しゅうまい弁当」(1100円)~八ヶ岳の麓で受け継がれる、東京・日比谷の名店の味(1/12 ページ)

毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! きょうは東京駅「大正浪漫 東京しゅうまい弁当」(1100円)です。

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東京駅「大正浪漫 東京しゅうまい弁当」(1100円)

【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2021年2月15日)


185系電車・特急「踊り子」、東海道本線・早川~根府川間(2020年撮影)

先日、「昭和20年、山手線は電車だった? 汽車だった?」という質問をされました。

意外と即答は難しいもので、東京都の文献にあった“明治42(1909)年に品川~赤羽間・池袋~田端間で電車の運転が始まった”という一節をもとに回答にこぎつけました。

ちなみに、いまのような環状運転が始まったのは、大正14(1925)年のこと。

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概ね100年前には、東京都心の鉄道網の骨格は出来上がっていたわけですね。


日比谷交差点

日中は山手線の列車しか停まらない有楽町駅からも近い、「日比谷」の交差点。

私もラジオ番組収録の合間などに、日比谷・丸の内のランチをいただくことがあります。

日比谷には、大正11(1922)年創業の広東料理のお店「山水樓」がありました。

日本における広東料理の草分け的存在として知られ、皇室へ献上も行われていましたが、平成12(2000)年、丸の内店の閉店後、本店を山梨・小淵沢に移しました。

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大正浪漫 東京しゅうまい弁当

小淵沢で「山水樓」の味を受け継ぎ、ホテル「スパティオ小淵沢」で「山水樓 龍淵」を開いているのが、小淵沢駅弁でおなじみの「丸政」です。

この丸政が、東京駅の「駅弁屋 祭」向けに「山水樓」の味をギュッと詰め込んだ駅弁、「大正浪漫 東京しゅうまい弁当」(1100円)を製造しています。

パッケージにも、「広東料理 大正十一年」の文字が躍ります。


大正浪漫 東京しゅうまい弁当

【おしながき】

  • 茶飯 豚肉のテンメンジャン炒め 錦糸玉子 刻み海苔
  • 東京しゅうまい
  • かれいの西京焼き
  • かまぼこ
  • 玉子焼き
  • 上海麩炒め
  • 人参煮
  • 桜漬け

大正浪漫 東京しゅうまい弁当

広東料理の技と美味しさが詰まった、ひと口サイズの「東京しゅうまい」が5個。

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焼き魚(かれいの西京焼き)・かまぼこ・玉子焼きの“三種の神器”も入った幕の内駅弁に仕上がっており、茶飯の上には豚肉のテンメンジャン炒めも載って食欲をそそります。

山水樓ができて、山手線が環状運転を始めた大正時代に思いを馳せるもよし、丸の内・日比谷界隈に長年お勤めの方は、「山水樓」の思い出と共にいただくのもよさそうです。


E353系電車・特急「あずさ」、中央本線・飯田橋~市ヶ谷間(2020年撮影)

遠く八ヶ岳、その先の信州を目指して、お堀端を駆け抜けて行く特急「あずさ」号。

東京都心ほどオフィスへ出勤される方も少なくなってきているこのご時世、もはや、出勤も1つの“ハレの日”と考えれば、出勤時に駅弁を仕入れてプチ贅沢を楽しみたいもの。

そして、いい時期になったらひとりで、あるいは“あなたの知っている人とふたり”くらいで、春まだ浅い信濃路を訪ねたいものです。

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連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史

昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。

駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/


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