「千本桜」を弾くとミクが歌う夢のピアノをピアニストが演奏　AI初音ミクVS即興アレンジの名バトルへ

　「千本桜」を弾くと演奏に合わせて初音ミクと星乃一歌が歌う、「プロジェクトセカイ・ピアノ」をヤマハが開発しました。さっそくピアニスト・作曲家のよみぃ（@431tv）さんが演奏してTwitterで紹介し、その魅力を知らしめています。

　スマホゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク」とのコラボで生まれたAI搭載ピアノ。千本桜を演奏するとそれに合わせて、同作に登場する星乃一歌と初音ミクが歌ってくれます。あらかじめ録音された歌が曲の尺に合わせて流れるのではなく、ちゃんと演奏の速さやリズムによって歌のテンポも変化するのがすごいところ。本当に自分の演奏に合わせて、ミクさんたちが歌っているようです。

　さらに動画の後半では、この「AI初音ミク」の頭脳を試すかのように、よみぃさんが即興でアレンジを加えて弾きはじめます。前奏部分の変化に気付き、後ろで見守っていた開発者も「楽譜と違う……？」とハラハラ。果たしてこれでもAIは歌ってくれるのか、「AIのクセ」を推測し、ギリギリのアレンジを攻めるよみぃさんと、楽譜と違っていてもちゃんと歌おうとするAI初音ミク――期せずして発生した“演奏バトル”も動画の大きな見どころとなっています。

　よみぃさんの楽しそうな演奏に合わせて、ミクさんたちが歌う演奏動画は広く拡散。「現場の興奮がリアルに伝わってくる」「アレンジ演奏にAIがついてこられるかと挑戦するよみぃさんがすごい」「開発者のうれしそうな反応も面白い」と、好評を博しました。

　プロジェクトセカイ・ピアノはイベント用の非売品で、3月26日から6月27日まで全国のヤマハの楽器店などに順次設置される予定。先着順の予約制で、実際に演奏を体験できます。

動画提供：よみぃ（@431tv）さん