亡くなった夫がロボットになって帰ってきた 人と機械の“夫婦”の漫画が切なくて刺さる(1/2 ページ)
死者のデータを移植したロボットと妻の物語。
過労で亡くなった夫がロボットになって妻のもとへ帰ってきた漫画「レプリカ・レプリカ」が、切ない物語で涙を誘います。作者はWebで漫画を発表している円満堂(@tuttakaking)さん。
婚約者のダンを過労でなくしたレーリア。彼女は、ダンのデータを移植したロボットと一緒に暮らしています。ダンは、亡くなった人のデータをロボットに移して“レプリカ”化する研究をしており、自身を実験台にしていたのです。
研究パートナーでもあるレーリアは、機械の体をメンテナンスしたり、「涙を流す」「手が震える」など人間らしい機能を加えたりと、日々実験を続けながらふれあいを続けます。生身だったときは、研究に没頭するあまり結婚式も拒否していたダン。全く構ってもらえず、レーリアは愛されているのか不安に思っていました。
しかしロボットになったダンは「合理的で無駄が嫌い」だったかつての彼とは違い、レーリアは生身のころよりずっと好きになっていました。彼はわざわざ稼働を止めてまで記憶の奥底を探し、結婚指輪の置き場所を思い出してプレゼントしてくれたのです。
こんな機械の体でもいいならずっと一緒にいてほしいというプロポーズを、レーリアは涙を流して、「鉄になってもあなたが好き。データになってもあなたが好き」と受け入れます。
幸せな結婚をしたかに見えた2人でしたが、それから“夫”の様子がおかしくなります。「ごめんなさいレーリア」――ウソに耐えきれなくなった“夫”は、ある残酷な真実をレーリアに打ち明けるのでした……。
夫が亡くなってロボットになって、ようやく愛情で結ばれたかに思えた2人。しかし突きつけられた真実はあまりにも酷で、切なさで胸が詰まります。最後まで読んだ後で再び読むと気付くこともあり、味わいが深くなる物語です。
作者の円満堂さんは他にもさまざまな創作漫画をpixivなどで公開しています。
作品提供:円満堂(@tuttakaking)さん
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