「五体満足のままでいられるならそうありたかった」 猪狩ともか、涙ながらに「国を提訴」理由語る動画へ支持の声(1/2 ページ)
猪狩さん「私のように突然の事故で命や体の自由を奪われる人がいなくなれば」
アイドルグループ「仮面女子」のメンバー、猪狩ともかさんが5月10日、2018年に遭った事故について国を相手取り1000万円の損害賠償を求める裁判を東京地裁に提訴。翌11日、提訴へ至った理由を説明する動画をYouTubeに公開し「勇気ある決断、私は応援する」「この提訴をきっかけに、より安全な社会になると良いね」と支持を得ています。
猪狩さんは2014年にアイドルデビュー。2018年4月、強風で倒れてきた看板の下敷きになる事故で脊髄を損傷してからは、車いすに乗ったアイドルとして活動を続けています。動画では事故原因について「看板が長年管理されず、根元が腐っていたことで起こってしまった」と説明し、国が適切に管理を行っていれば起きなかった事故だと強調しています。
また事故直後を振り返って「脚の感覚がない」と説明されても「普通のケガと同じように時間が経てば治るものだと思っていた」という猪狩さん。徐々に現状を理解していくにつれ「自分の脚が、自分の脚じゃなくなったかのように思いました」と涙ながらに衝撃を語っています。
“車いすのアイドル”となったことで、やりがいを感じられる仕事や人との出会いがあり、新しい道が開けたとしながらも「五体満足のままでいられるなら、そうありたかった」と切実な思いを告白。自身が声を上げることで、建物や看板の管理が行き届き「私のように突然の事故で命や体の自由を奪われる人がいなくなれば」という思いで提訴に至ったとして「後悔しないように、毎日を大切に過ごしてほしい」と視聴者へあてたメッセージを強調しました。
猪狩さんが声を詰まらせながら語った動画へ、「誰もが安心して暮らし過ごすことができるように、きちんと環境を整えてもらうのは国の責務」「(1000万円という賠償額は)安いのでは? という意見が散見されるが、逆にお金目的では無いという意図が伝わる」と大勢が支持を表明。「猪狩さんと同じような思いをする方が、今後いなくなることを祈ってます」「応援して行くのと同時に私自身でも何が出来るか考えて行きたい」とエールが殺到しています。
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4月からはNHKの番組にレギュラー出演。
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