ニュース

「USB 3.0機器はゆっくり差すと2.0、素早く差すと3.0として認識される」って本当? →メーカー「本当です」

USB 3.0ってけっこう力業な設計だったんだな……。

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 外付けストレージなどのUSB 3.0(以降)対応機器は、コネクター(Type-A)をゆっくり差すと接続先にUSB 2.0機器と認識され、素早く差すとUSB 3.0と認識される――。デジタル機器の意外とアナログな仕様が、「マジか」とTwitterで話題です。編集部がPC周辺機器メーカーのバッファローに確認したところ、事実との回答がありました。……そう、マジなんです。

話題の発端となったツイート
USB 3.0コネクターの少し複雑な構造に、不思議な現象のカギが(画像はWikipediaより)

 話題のきっかけは、漫画家のボーン(@bourne_goal)さん。バッファロー製のUSB3.2 Gen1対応外付けSSDを購入し、PlayStation 4に接続してフォーマットを試みたものの、エラーが出て困っていました。

 ネットを検索したところ、「USB端子にゆっくり刺すとUSB 2.0として認識されます。素早く刺せばUSB 3.0として認識されてフォーマットできますよ」との対処法がヒット。そんなわけが……と思いつつ、試しに素早く差してみたところ、正常に認識されフォーマットできたというのです。

advertisement

 この不具合のようにも聞こえるエピソードは広く拡散され、「なぜそんなことに」「昭和の家電みたい」「『テレビをたたいて直す』『ファミコンのカセットをフーフー』に通ずるものがある」などと笑いを呼びました。その一方で「不具合の類ではなく、USB 3.0の正式な仕様」とするリプライも多数。編集部がバッファローに問い合わせたところ、事実と確認されました。

2.0の根元に新たな端子を追加したのが、USB 3.0コネクター(以下、筆者作図)

 というのも、そもそもUSB 3.0のType-Aコネクターは、互換性を保てるよう、USB 2.0コネクターの根元に3.0用の端子(ピン)を追加したもの。このため、接続先に奥まで差し込んで初めて、接続先のPC等にUSB 3.0デバイスだと認識されます。

素早く差せば、接続先のPC等が、根元の端子からUSB 3.0と認識してくれる

 しかしゆっくり差した場合、根元まで入る前に、接続先の機器は先端のUSB 2.0互換端子部分で状態を判断。接続されたのはUSB 2.0デバイスだと認識してしまうわけです。

PCがそそっかしい子のようでかわいく思えてきた

 なんともアナログな話ではありますが、それだけに理解しやすいこの事実。「USB 3.0対応なのにどうも転送速度が遅い」なんてことがあったら、試してみる価値はあるでしょう。素早く差し直し。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  2. 高校生の時に出会った2人→つらい闘病生活を経て、10年後…… 山あり谷ありを乗り越えた“現在の姿”が話題
  3. 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  4. 「大物すぎ」「うそだろ」 活動中だった“美少女新人VTuber”の「衝撃的な正体」が判明 「想像の斜め上を行く正体」
  5. ディズニーシーのお菓子が「異様に美味しい」→実は……“驚愕の事実”に9.6万いいね 「納得した」「これはガチ」
  6. プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
  7. 「防音室を買ったVTuberの末路」 本格的な防音室を導入したら居住空間がとんでもないことになった新人VTuberにその後を聞いた
  8. 間寛平、33年間乗り続ける“希少な国産愛車”を披露 大の車好きで「スカイラインGT-R R34」も所有
  9. 「そうはならんやろ!」  おじいちゃん先生が鉛筆1本でトラを描いたら……あまりの急展開が1300万表示「なるほどわからんすごい」
  10. 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】