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D端子の「D」はデジタルの「D」ではなく、まさかの由来

Dの意思を継ぐ者。

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 HDMIケーブルが普及する以前、DVDプレーヤーとテレビを接続するなどに使われていた「D端子ケーブル」。その名前や太くてゴツい見た目から察するにさぞかしきれいなデジタル信号を送ってくれているんだろう、なんて思ってませんでしたか? いいえ、D端子の「D」ってデジタルとは全く関係ないんです。



(Wikipediaより)

 実はD端子ケーブルで送信できるのはアナログ信号のみ。フルハイビジョン解像度に対応する種類もありますが、アナログである以上信号の劣化は避けられません。ではデジタルの頭文字でないとしたら一体何の「D」なのでしょうか?



いうほどDか?(BUFFALOより)

 正解は端子の形。D端子を縦にして正面から見ると、アルファベットの「D」に見えるということからD端子と名付けられたそうです。それを言ったら他にも「D」に見える端子はいっぱいあるような気もしますが……。



コンポーネントケーブルとD端子ケーブル、両者を比較するとコンポーネントケーブルのほうが高画質とされている(ELPAより)

 意外に思えますが、D端子はコンポーネントケーブル(赤青緑のケーブル)の接続を簡単にする目的で開発された日本独自の規格。よって海外製品や輸出用製品で見掛けることはあまりありません。また、機能的にはコンポーネント映像信号を一本にまとめただけなので、音を出したければ別のケーブルが必要となります。



D-subはネジ留めできるタイプが多いのが特徴

 ちなみにPCを外部モニターやスクリーンに接続するときに使うケーブルはD-subと呼ばれるもの。名前の由来や機能は似ていますがD端子とは全く違うものなのでお間違えのないように。

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