ニュース
JAL、羽田国内線で初、飛行機の「ショートプッシュバック」を導入 6月1日開始
ショートプッシュバックって……何?
advertisement
日本航空(JAL)が、羽田空港の国内線で初めて、出発時のけん引車による押し出し距離を短縮する「ショートプッシュバック」を導入。2021年6月1日に開始しました。
プッシュバックは、駐機場で止まっている航空機をけん引車(トーイングカー)で出発できる位置まで押し出す作業のこと。通常のプッシュバックは駐機位置からの移動(作業)時間が平均約2分、今回導入したショートプッシュバックにより、その時間が平均約1分30秒に短縮されます。
これにより、CO2(二酸化炭素)排出量削減と、航空機の地上走行時間短縮によるさらなる定時性の向上を目指します。
advertisement
1回あたり30秒ほどの短縮ですが積算すると大きなものになります。資料によると、CO2排出量の削減効果は2019年の便数比で、航空機の補助動力装置使用時間短縮で年間21.5トン減、けん引車のプッシュバック距離短縮で年間1トン減が見込まれます。
対象とするのはボーイング737-800型機、エンブラエルE170型機、エンブラエルE190型機の3機種。バス搭乗となる羽田空港の32番~34番、36番~40番スポットで実施します。日本トランスオーシャン航空(JTA)運航便についても、6月17日からショートプッシュバックを実施します。
(大泉勝彦)
関連記事
「知らんかった」「これは分からん」 飛行機の座席にある「呼び出しキャンセルボタン」が初見殺しすぎる
勉強になりました……!JALの機内食は、ほとんどの工程が手作業と目視で行われる「手作りごはん」 成田空港「機内食工場」に社会科見学行ってきた
「乗客分しか機内食は乗っていない」という事実にも驚き。重量・食べ物の廃棄を少なくするためだそうです。これがプロの解説力! JAL整備士によるフリーペーパー「かなりマニアックな飛行機豆知識」の読み応えがすごい
高松空港で配布されている手書きのフリーペーパー。飛行機の滑走路は「平らで長い」とは限らない 世界は広い……! 超絶ハードな空港
オーバーランしたらと思うとぞっとします。えっ、大丈夫? 飛行機の窓に「小さい穴」があいている理由
上空1万メートルを飛ぶ飛行機に……「穴」があいているの?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.