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【気付いちゃうとモヤッとする言葉】「中抜きがひどい=ピンハネがひどい」は矛盾していると思うワケ(1/2 ページ)
ニュースなどでよく目にする言葉。
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ねとらぼ読者から、日常の中のモヤッとするフレーズを募集する読者投稿企画。今回は「気付いちゃった人だけモヤッとする日本語」編として「中抜き」をご紹介します。
モヤッとする言葉「中抜き」(匿名希望さん)
中間業者を抜きにしてピンハネを無くすという意味なのに、逆に使われている。
【例】ワクチン予約サイトの中抜きがひどい
「ピンハネがひどい」と言いたいんだろうけど、「もっと中間業者を増やしてピンハネしろ」という意味になってしまうのでは。
編集部による補足
編集部が調べてみたところ、「中抜き」には「製造業者と需要者の中間に存在する問屋や小売業などの流通経路を省くこと」(大辞林第四版)という意味があるのですが、その一方で、(真逆の意味になる)「ピンハネ」「マージンが発生する」に近い意味での使用例は新聞社の記事などにも見受けられます(例:「民間委託で丸投げ、中抜き」「法人の介在で税金を中抜き」)。
つまり、「中間業者を省く」「中間業者が挟まる」という2つの意味で用いられているというわけ。「中抜き」を使った熟語を見ると、どんな風にややこしい状態なのか分かるかも。
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- 中抜き現象:ざっくり言うと「中抜きする現象」なのだが、この“中抜き”は「中間業者を省く」ほうの意味。企業が消費者への直接販売を行うことで、中間業者が不要になる現象
- 中抜き業者:ざっくり言うと「中抜きする業者」なのだが、この“中抜き”は「挟まる」ほうを前提にしていて、「中間業者」という意味で使われている
本企画では、読者の皆さまからの投稿をお待ちしております。
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