ニュース

“穴に糸を通さなくていい針”が「これは便利」「知らなかった」と話題 メーカーに開発経緯や使うコツを聞いてみた(1/2 ページ)

糸通しが難しいシニア層に人気。

advertisement

 「糸を通さなくてもいい針がある」ことを知って驚く2コマ漫画がTwitterで反響を呼んでいます。この便利な裁縫針についてメーカーに聞いてみました。

 話題を呼んでいるのは漫画家の石蕗こはな(@tsuwakoha)さんがTwitterに投稿した漫画。「裁縫は嫌いじゃないんですけど針の糸を通すのが大変なんですよね」と言う石蕗さんが、穴に通す苦労のない針があると担当さんに教えられて驚く内容となっています。針のくぼみに糸をのせて糸を引き下ろすだけで、糸が裁縫針に通る作りです。

そんな便利な針が!?(画像提供:石蕗こはな(@tsuwakoha)さん)

 リプライ欄などには「良いなぁ!」「老眼鏡つけて四苦八苦してたのに……!」「自らの物の知らなさに震える」などのその便利さを知った驚きの声が多く寄せられています。

advertisement

 この針は「セルフ針」や「ワンタッチ針」などの名称で販売されています。「セルフ針」を販売する手芸用品大手のクロバーに開発のいきさつや使い方について聞いてみました。

―― セルフ針はいつごろからあるのでしょうか?

クロバー 1964年(昭和39年)に発売されました。

クロバーのセルフ針(画像はクロバー公式サイトから)

―― どういう経緯で開発されたのでしょうか?

クロバー アイデア自体はヨーロッパに由来するもので、当時国内でも一部で珍重されていましたが、大量生産ができず一般化していませんでした。

advertisement

 普通の縫い物だけでなく当時流行していたフランス刺しゅうなどにも使用でき、糸通しが難しいお年寄りから糸通しが面倒な若い方まで重宝される針として、クロバーが規格化し、一般普及品として発売しました。

―― 「割れやすい」との声もありますが、使い方のコツは?

クロバー 確かに普通の縫い針に比べると、構造上、針の頭の強度が弱いです。糸を強い力で横方向に引っ張ると針の頭が割れる原因となりますので、優しく扱ってください。

 また、糸が抜けやすい場合は、太い針に細番手の糸を使用されているなど糸の太さが合っていないことが要因と考えられますので、糸と針の組み合わせにもお気をつけください。


 この針は別名「親孝行針」とも呼ばれているそうで、特に糸通しが難しいシニア層に人気があるそうです。

advertisement
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  6. 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  7. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  9. 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  10. 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」