「もうゲームの世界に没入できない」「同じ姿勢でいるのが体力的にキツい」 年を取るとRPGが遊べなくなる“人それぞれの事情”
よく聞く「〇〇歳を過ぎるとこうなる」について、いろいろな人に聞いてみました。
若いうちにはピンと来ない「〇〇歳を過ぎるとこうなる」と言われるアレコレについて、いろいろな人に聞いてみよう、という読者募集企画。今回のテーマは「“年を取るとRPGが遊べなくなる”って、具体的にはどんな感じ?」
“年を取るとRPGが遊べなくなる”って、具体的にはどんな感じ?
編集部まとめ
- 全投稿数は約60件
- そのうち約半数が、30代から「以前と違ってRPGが遊べなくなった」と回答
- 理由は多岐にわたるが、大まかには「時間がない」「気力、体力が続かない」「ストーリーが覚えられない、キャラクターに感情移入できない」といった感じ
- その一方で「アクションRPGなら遊べる」「主人公が無個性なら」「経験値稼ぎがなければ」などの声もあり、必ずしもRPG全般がダメというわけではないもよう
- しかし、“今でも楽しめるRPG像”は個人差が大きい。例えば、いわゆる古き良きRPGが苦手になったという人もいれば、最近のRPGがムリだという人もいる
RPGが遊べなくなった年齢:34歳ごろ(匿名希望さん)
「クリアまで遊ばなければならない」と仕事のタスクのような義務感を覚えてしまう。
「忙しくて未クリアになっていた作品を、休日に腰を据えてプレイしよう」と考えた際、進行状況からクリアまでのおおよその時間を調べて、スケジュールの割り振りを考えてしまい、楽しいはずのゲームが仕事のこなし方と同じようになってしまったことに気付いた。
RPGが遊べなくなった年齢:30歳くらい(匿名希望さん)
少し遊んでゲームの方向性が見えてくると「この作業をずっと続けていけばこれクリアできるな→つまりこれもうクリアしたと同義だな」と思うようになり、最後までモチベーションが続かなくなってしまった。そのうちにRPGというジャンルへの興味も薄れてしまった。
RPGが遊べなくなった年齢:30歳くらい(よすさん)
経験値稼ぎが不毛に感じるようになる→名前を決めるのがどうでも良くなる→プロローグを見るのも疲れるようになる→起動するのに疲れるようになる(悪化順)。
でも、「ゼルダの伝説 BotW」は中毒のように遊べました。
RPGが遊べなくなった年齢:38歳(fudeさん)
結婚して自分だけの時間が取りづらくなったことと、同じ姿勢でいることが体力的に難しくなったこと。
Switchをポータブルでプレイしていると、重さで手がツラくなってきた。座りっぱなしでいると腰がツラい。うつ伏せでプレイすると肩が痛い。横に寝ながらだと腕と首が痛い。テレビ画面だとフォントサイズによっては文字が読めない。
RPGが遊べなくなった年齢:35歳(匿名希望さん)
ジョブチェンジが楽しめなくなってダメに。実際に体を壊すほど働き、転職して身の回りの環境が変わったことで、ジョブチェンジをものすごく薄っぺらいものに感じるようになった。
RPGが遊べなくなった年齢:30代後半(匿名希望さん)
集中力と根気が衰えて、ゲームの中の世界観に自分の意識を没入できなくなった(言い換えれば夢中になれなくなった)。
日常の仕事や生活にリソースを取られてゲームの時間が確保しづらくなり、大作RPGから遠ざかってしまった。反対に、ストーリーが章ごとに明確に区切られていて、章あたりの時間が短く済み、作業となりがちなレベル上げがそれほど必要とされないものだったらまだ遊べる。
RPGが遊べなくなった年齢:30歳あたり(もちぽんさん)
以前はエンディングを迎えるだけでなく、埋められていなかったクエストをこなしたり、装備品をコンプリートしたりしていたのに、今ではクリアさえままなりません。
子供が生まれ、育児をしているのがその理由。細切れの時間でRPGはプレイできないと実感しました。プレイ再開しても、そこから何をしたらストーリーが進むのか分かりません。
最近のソフトにはよくありますが、「今はこれをやろう」というサジェストが付いていると遊びやすいです。あと、レベリングや装備を作るための素材集めなど、地道で時間のかかる作業は本当にツラいので、例えば放置している間に素材がたまる、レベリングができるなどがあればいいなあと思います。
RPGが遊べなくなった年齢:30過ぎてから(Ikanumさん)
スマホゲーム等もそうですが、UI周りに情報が多いと途端に面倒くさく感じるように。導入が楽かどうか(「これだけいろいろできるよ!」があるとキツい)が、ポイントかと思います。
また2020年のセール時に「オクトパストラベラー」を買い、“昔ながらのRPG”を楽しみにプレイし始めたものの、町中で各キャラの固有スキルを各村人に使っていく作業がダルすぎて早々にリタイアしました。「やらないと損をするんじゃないかと思いつつ、やるのが面倒くさい作業」が発生するゲームはもう無理だな、と悟った瞬間です。
今でもやることがはっきりしていて「踏むべき行動」が少ないゲームは以前と変わらずプレイ意欲が高いですね。
その一方で、「FF14」は続けていて、非常に作業的なプレイ(ひたすら釣り、ひたすら採集など)は普通にやれていたりも。一度その世界に入り込んで安住できたゲームなら、面倒くさくてもあまり関係ないのかもしれません。
「いかにその世界に入りやすいか」が重要な気がしています。入口に美女が立っていれば、入ったあとでガチマッチョに拷問されようが大丈夫、みたいなイメージでしょうか。
RPGが遊べなくなった年齢:社会人になってから(303Rさん)
「もともとそこまでRPG好きじゃなかったかな」と今となっては思う。
スタンダードなRPGが好きだったのに、ドラクエでさえヘンに自由度が高くなってキャラ育成の選択肢がやたらに増えて、「あれっ?」と思ったのがRPGを遊べなくなったきっかけ。
キャラの育成を間違えるとツラいから最強の選択肢を合理的に選ぶしかなくなって、ネットかなんかで下調べしているときに「昔はこういう遊びじゃなかったな」とふと気付いた。
ひたすら雑魚敵を倒していれば一切無駄にならずに確実に成長するのが良かった。選択を間違えるとやり直しがきかない育成要素は苦痛だった。そんなの現実だけで十分なんだ。
読者募集企画:〇〇歳を過ぎるとこうなる
「〇〇歳を過ぎるとこうなるから、若いうちにやっておいた方がいい」という説明には「反対に言うと、〇〇歳を過ぎるまでそうならないわけだから、若いうちは言われてもよく分からない」というパラドクスが。結局、実際に〇〇歳ごろになって自分にも同じことが起こってから「昔聞いたあの話はこういうことだったのかあ」と理解することが多いのでは。
そんな年齢にまつわる事柄について、いろいろな人の具体的な体験談を集めたら「〇〇歳を過ぎるとこうなる」がもうちょっと理解しやすくなるのでは、という企画です。
関連記事
“1000回遊べるRPG”を4000回遊んだ男 「SFCトルネコの大冒険」に挑み続けるプレイヤーが語る「不思議のダンジョンには、まだ不思議がある」
求道者のごとく追い求める「トルネコ」の理論的限界。【22年間同じRPGを遊んでる人取材】“古き良きRPG”の全てが詰まった「LUNAR SILVER STAR STORY」
「『ゲームをプレイする』というよりは『物語を追体験する』ような感覚」「クッキークリッカー」ガチ勢に聞く、ババアと過ごした6年間 「クッキーを焼くのに感情っていらないんです」
ブームが去ってなおクッキーを焼き続ける2人のガチ勢にインタビュー。「†クラウド†」「KURAUDO」を名乗っていた人に聞く思春期のエピソード こうして俺たちは“クラウドになった”
「凶斬りを練習」「クラウド好きの女性に養われていた」【好きなゲームが世間のクソゲーな人インタビュー】「メタルスラッグ4」を遊び続けることになった17年前の約束
「目隠し状態でプレイしてコンテニュー数を10回以下にできる」レベルでやり込んでいるとのこと。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.