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かっこいい……!! でもキレイに維持するのはけっこう大変 「マットカラー」のクルマってどうなの?

見た目が引き締まり、所有欲もビッと満たすかっこいいマットカラー。維持する上で気を付けることは……。

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 サラサラとしたつや消し仕上げで、遠目に見ても普通のクルマとは違う雰囲気を漂わせる「マットカラー」。一昔前はモーターショーなどに出展するコンセプトカーや気合いの入ったドレスアップカーでしか見かけない特殊塗装でしたが、最近は市販車でも一般的になりました。


BMW i8の限定車「BMW i8 Protonic Frozen Black」

セレブが好むSUV、メルセデス・ベンツ「Gクラス」の特別仕様車「G63 Edition Matt Black」

 高級車・スーパーカーの部類では、BMWが「i8」や「M5」の限定車、メルセデス「Gクラス」などにもほぼ全部真っ黒仕立てのマットブラック塗装車「G63 Edition Matt Black」(関連記事)など。ランボルギーニ「ウラカン」には10色以上のマットカラーを用意しています。

 他には、トヨタ「GRスープラ」にもごく限られた生産台数で話題となった希少色「マットストームグレーメタリック」(関連記事)というマットカラーを用意。もっと身近な価格帯のコンパクトカーにも……「スマート・フォーツー」などにマットグレーなどのつや消しカラー設定があります。

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ランボルギーニ「ウラカンEVO」。このクラスのスーパーカーには普通にマットカラーの設定がある。オプション価格もびっくりするほどお高いが……(写真は光沢カラー)

オートバイではマットカラーは意外と身近。「YZF-R25」など身近な250ccスポーツモデルにも設定がある

 このように、高級車、スポーツカーなどの「見た目」を大きな魅力の1つに据えるクルマから、じわじわと一般ユーザーの手に渡る市販車にもマットカラーが増えてきました。

手入れ・維持はかなり大変に……?

 見た目も引き締まり、所有欲を満たす特別感も得られるマットカラー。では、維持する上ではどんなことに気を付ければ良いのでしょうか。

 まず、「ワックス」に注意です。ワックス掛けはボディーのつや出しと保護を行うカーメンテの基礎ですが、マットカラーのボディーにこれまで通りのワックスを掛けると、成分が詰まったり、不自然な光沢が出たりしてしまいます。マットカラー専用の塗装保護に特化した製品を使うことが推奨されています。

 同様に小傷消しなどに使うコンパウンドやケミカル用品にも注意が必要とされます。マットカラーの質感は塗装の表面に細かな凹凸があることで成り立っています。コンパウンドをかけると磨かれて、逆に「ツヤ」が出てしまいます。せっかくのマットカラーが台無しになってしまいます。


(参考)世界一黒いという特殊塗料「ベンタブラック VBx2」で塗られたBMW X6のショーモデル。ほぼ何も反射せず真っ黒な、究極のつや消し(……なのか?)塗装

特別仕様のショーカーにはもともとマットカラー多し。写真は東京オートサロン2020に展示された「スカイライン 400R」の日産公式カスタム

 普段使いも、よくある洗車も、一般的なクルマより恐らく気を使うことになります。

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 塗装の表面に凹凸があるということは、汚れも付きやすくなるでしょう。でも、ガシガシガンガン洗うガソリンスタンドの自動洗車機へ入れるのは心理的にちょっと避けたくなります。

 基本的には手洗いで優しく汚れを落としていくことになり、プロに毎回依頼するならばお金も少々余計にかかることになるでしょう。雨染みも残りやすいので、屋根のあるガレージ保管が望ましいとされます。

見た目の格好良さ、特別感は代えられない喜び 幾分手軽なラッピングフィルムで行う方法も

 でも「見た目の格好良さ、特別感」「どうだ、俺のマシンこそが一番カッコイイのだ」の感覚は何にも代えられない喜びです。

 手の掛かるヤツこそ魅力的で、とびきり愛情をかけたくなる……特別なクルマにしか使われない塗装なのは、ある意味必然かもしれません。


GRスープラの激レアマットカラー「マットストームグレーメタリック」

 もっとも最近は、塗料による施行ではなく「ラッピングフィルム」で行うカラーカスタムも流行しています。飽きたら貼り替えられますし、剥がせば元の色に戻すこともできます。それでもマットカラーにしたいという人は、幾分手軽なラッピングフィルムの方法から考えてみるとよいかもしれませんね。

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