「え、待って」「パワー型キター!!」 “怪人萌え”オタクがメイド戦士に変身する漫画が笑えてかっこいい(1/2 ページ)
怪人オタのヒーローにとっては、危険な戦いもごほうび。
怪人オタクが敵への“萌え”をエネルギーに戦う、変身ヒーロー漫画が斬新だと好評です。作者は『ミュータントは人間の彼女とキスがしたい』(集英社)で知られる、漫画家の魔木(@inknoshimi)さん。
主人公の仮山京子は、企業に所属するタイプのヒーロー。普段は事務員として勤務し、要請があれば怪人退治へ出動します。
彼女の敵は、地球を支配すべく人間社会に紛れ込む怪人たち。ある夜、京子は人間に化けた怪人に狙いをつけますが、尾行に気付かれてしまいます。
ところが京子はうろたえる様子もなく、敵を冷静に観察。むしろこの細身の男がどんな正体を現すのかと興味津々です。
やがて男が現した正体は、ゾウ種怪人「エレファノギア」。京子は「パワー型キターー!!」と、変身前とのギャップに大喜びです。使命よりもまず、趣味が大事。
もとはと言えば京子は“人間観察オタク”。趣味が高じて身に付けた、怪人と人間を見分けられる観察眼を現勤務先の「怪人対策課」に買われ、パワードスーツ「メイドライザー」で変身するヒーローとして活動していたのです。
京子はやっと使命を思い出したかのように変身しますが、戦いの最中も「あ~安直な動きのパワー系怪人かわいくて良き~」と、観察を楽しんでばかり。そうこうしているうちに“萌えエネルギー”がたまり、倒すのがもったいないと思いつつも、とどめのビームを放ちます。
しかし必殺の一撃は、突然現れた敵の新手に、素手であっさり弾かれてしまいました。必殺技が破られる展開は、普通のバトルものなら敗北の予兆になりそうですが、なにぶん主人公は怪人オタク。未知なる強敵はむしろごほうびです。
「え、待って」「ヤバイのキタ」「え? 幹部とかだったら初なんですけど」「すこすこすこすこすこ」「倒したくない」と脳内で葛藤する京子は、いかにして窮地(?)を切り抜けるのか? ぜひ漫画本編でご覧ください。
作品提供:魔木(@inknoshimi)さん
関連記事
ヒーローに負けた怪人に課されたのは「ボランティア参加」 組織壊滅後の怪人を描いた漫画が熱くて泣ける
四天王の心に芽生えたものとは。「男だとバレたら即クビ」なメイド VS 気付かないフリをするご主人様 ドジっ子同士な主従の漫画がほほ笑ましい
絶対にバレてはいけない……。正直過ぎるヒーローの漫画の勢いに爆笑 紛らわしい悲鳴には暴言、おちょくってくるやつには鉄つい
思ったことズバズバ全部いう。災害が日常の一部と化した「今」を描いた怪獣漫画 松本直也『怪獣8号』はなぜここまで注目を集めるのか
第1話公開以降、最新話が更新されるたびに注目を集め続ける『怪獣8号』の魅力とは。ゲーム開発者でブロガーのhamatuさんによる分析。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.