東京ディズニーリゾートで待望の「モバイルバッテリーレンタルサービス」がスタート 実際に利用してみた(1/2 ページ)
これは便利。
東京ディズニーリゾートは10月25日、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーのパーク内で「モバイルバッテリーレンタルサービス」を開始しました。なぜかいつもスマホのバッテリーがギリギリな記者が実際に現地でレンタルしてみました。
いまや、家族や友人との合流など、お出かけには欠かすことができないスマートフォンですが、ここ数年ペーパーレス化が急速にすすんでいる東京ディズニーリゾートでは、その重要性はさらに高まっています。
現在、入場チケットや、アトラクションなどの体験に必要な「スタンバイパス」は、アプリに表示されたQRコードをスマホごとスキャナーにかざす仕組みに変化しています。そのため、パークを楽しむためには、スマートフォンアプリ「東京ディズニーリゾート・アプリ」の利用がほぼ必須なのです。つまり、スマートフォンのバッテリーが切れてしまうと「せっかくスタンバイパスを取ったのにアトラクションを体験できない!」といった悲しい事態が起こってしまいます。
そこで重要になってくるのがモバイルバッテリー。パーク内には電源をとれる場所がないため、今まではモバイルバッテリーがないと、充電を減らさないように慎重に過ごすしかありませんでしたが、今回の「モバイルバッテリーレンタルサービス」の開始でこの悩みが解決されたのです。
東京ディズニーリゾート内に設置されているのは、「ChargeSPOT」のバッテリー。スマホ上で利用申請をする必要があるため、充電が完全に切れた状態からはレンタルできない点は注意が必要です。申請はChargeSPOT公式アプリのほか、LINE、PayPay、D払い、WeChatでも行えるので、1度利用するだけならばこちらが便利かもしれません。
バッテリースタンドに書かれているQRコードをカメラで読み込むと、決済画面が表示されます。支払いは、クレジットカード、キャリア決済、Apple pay、PayPay、メルペイ、LINE Pay(LINE版のみ)、WeChat Pay、Paidyに対応。アプリ内のオンライン決算のみの対応で、現地での支払いはできません。
料金は、最初の1時間180円、1~2時間未満360円、2~3時間未満540円、3~4時間未満720円、4~48時間未満900円となっており、ChargeSPOTの通常料金(最初の30分未満165円、48時間330円)とは異なる価格設定になっています。
決済が完了すると、バッテリースタンドに刺さったモバイルバッテリーのうち1つがポコっと飛び出してきます。通常のChargeSPOTのバッテリーのデザインとは異なり、濃いめのブルーのシンプルなデザインです。
ケーブルはバッテリーと一体になっており、USB Type-C、Lightningケーブル、microUSBの3種類がついています。なお、1つのバッテリーにつきスマホ1.5~2回分の充電が可能です。
返却の際は、バッテリースタンドの空いているスロットに挿すだけでOK。近くのバッテリースタンドに空きスロットがあるかどうかはChargeSPOTのアプリで確認できます。パーク内でレンタルしたバッテリーは、パーク内の別の場所はもちろんパーク外でも返却可能で、パーク外で借りたバッテリーをパーク内で返却することも可能です。
パーク内でレンタルできるのは、東京ディズニーランド内の6カ所と、東京ディズニーシー内の6カ所。この他、駐車場などパーク外の施設に計3カ所設置されています。場所は、ChargeSPOTアプリの他、東京ディズニーリゾート・アプリでも確認できます。なお、周辺に位置する東京ディズニーリゾートオフィシャルホテルのシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルにも1カ所設置されており、こちらは通常料金となっています。
東京ディズニーリゾート内のバッテリースタンドは、通常のスタンドよりも多めの40個、多いところでは100個のバッテリーが利用できるようになっています。現在は、入園者数を本来入園可能な数よりも少ない人数に制限しておりバッテリーの数にも余裕がありますが、今後も必要な時にすぐ借りられる状態が続くのかは気になるところです。
とはいえ、今までの「充電が切れたら即終了」「充電が切れないように写真撮影などやりたいことを我慢」といった状況が大きく変化したことには間違いありません。この「モバイルバッテリーレンタルサービス」の登場により、アプリなどを使った新しいサービスももっと広がっていくのではないでしょうか。
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