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アトピーを放置したら死にかけた 彼氏と彼女の「感染性心内膜炎闘病記」(1)(1/3 ページ)

深夜に突然の高熱。そして、死亡リスク8%の心臓の手術を受けることに。

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 みなさん、突然ですがアトピーや虫歯を放置していませんか?

 アトピーも虫歯もとても身近な病気ですし、わざわざ病院に行かなくても……と思ってしまうのも仕方がないのかもしれません。私の彼氏さんも病院嫌いでアトピーをほぼ放置していましたが、それが原因で一時は重篤に。そして、死亡リスク8%の心臓の手術を受けることになったのです。

 これから書くのは、天涯孤独の彼氏さんが「感染性心内膜炎」にかかって退院するまでの、そしてそれをそばで見ていた私、てんもんたまごの闘病記です。

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連載一覧

発症から1日目

 彼氏は当時私の家にしばらく泊まっていて、当日も元気に仕事にいきました。そして帰ってきた夕方までピンピンしていたのに、深夜に突然38度の高熱と悪寒を訴え始めたのです。その日はひとまずできる限りの看病をして様子を見ることにしました。

 そのときは4月中旬で、インフルエンザなどは流行っていない時期です。彼氏は体力もあるし、過去にも似たようなことはあったので数日寝れば治るだろうと楽観視していたのです。

発症から2~4日目

 熱はさらに上がり40度に達します。このときは悪寒に加えて腹痛や吐き気も訴えていました。皮膚はかぴかぴに乾いて、赤い斑点がたくさんでていました。病院に行こうにも彼氏は動けないし、「救急車を呼ぼうか?」と聞いても嫌がります。

 緊急事態ではあったのですが、当時はまだ正常性バイアスがかかっていたのか「あと一日寝れば治るかも……」という淡い希望を捨てきれずにいたのです。

発症から5日目

 私は自宅で看病しながら、自分の仕事である翻訳をすすめていました。しかし途中で異変に気づいたのです。

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 トイレに行った彼氏がいつまでたっても戻ってきません。様子を見に行くと彼はひどくうなだれていました。最初のころは、会話の受け答えがきちんとできていたのですが、時間がたつほど会話が成り立っているような、成り立っていないような状態になりました。

 今思えばその時点で意識が混濁していたらしいのですが、当時は意識が混濁した人なんて見たこともないし、自己判断ができませんでした。しかし途中から明らかにおかしいと思い、救急車を呼ぶことにしたのです。

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