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世田谷文学館で開催中の「谷口ジロー展」がすごすぎて「すごい」としか言えなくなるのでみんな行きましょうマシーナリーともコラム(3/3 ページ)

半分くらいは『事件屋稼業』と関川夏央の話です。

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展示会が最高なので行きましょう

 で、そんなわけで割と私のなかで神格化してしまっている谷口ジローなんですが今! 世田谷で展示会をやっているんだよ! これは行かねばと京王線に飛び乗り世田谷文学館に行ってまいりました。

世田谷文学館。カッコいい

 いやこれがね……めちゃめちゃ良かった。最初は壁にプリントされた歴代作品を眺めて「ふーん(やっぱ絵がうまいなあ)」とか思う程度だった。

まぁうまさのレベルは叫び声が出そうなくらいマジでヤバいんですけど……

 だが徐々に、年表に『事件屋稼業』と『坊っちゃんの時代』を見つけたあたりから気が狂いはじめ……。「谷口ジローは原作つきのマンガもたくさん描きました」というコーナーでその代表として関川夏央の名前が上がってるのを見て「ウワーッ!」っとなり……。

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 そして『事件屋稼業』コーナーにあるラフ画や原画を見て感動のあまり気絶しそうになってしまったのでした。とくに人物ラフ設定は本当にはじめて見たので超興奮した。すごいすごいすごい。マジですごいので行きましょう。

人物ラフ、マジで興奮した
無限に最高展示があり、死んでしまいます

 そして展示物もすごかったんだけどいちばん感動したのは売店の横に設けられたビデオインタビューコーナーだった。共作者、編集者によって谷口ジローの姿が語られるというインタビューなんだけど……。その、関川夏央が谷口ジローについて語るときのそのうれしそうさ、得意げな感じにものすごく感動してしまった。彼は自信たっぷりに言うんだよね。「谷口ジローが大きくステップアップしたのは俺と作った『事件屋稼業』と『坊っちゃんの時代』があったからだ」と……。

 こんなこと、並の人類が口にしたら見てるだけの関係ない第三者とはいえちょっとムッとしてしまって「なぁーにを叩いてやがるこの大ボラ吹きが……」と思ってしまうところだが、でも関川夏央だぜ? 私は「うんうんうんうんうんうんアンタが言うならそうなんだよな!」と思ってしまったよ。同時に夢枕獏とかも語ってるのにな! でも私のなかで彼とベストコンビなのはやっぱり『神々の山嶺』の夢枕獏でも、『孤独のグルメ』の久住昌之でもなく圧倒的に関川夏央なんだよ。だから氏が本当にうれしそうに谷口ジローの話をするのを見て大感動してしまった。最高。なんかもしかして推しカプみたいな話になってます? すいません違うんです。私はベスト・マンガ描き・コンビの話をしている。

 しまいには『事件屋稼業』にはマンガにできなかった最後のエピソードがある、と語りはじめて……。これは現地でみなさんの耳で聞いてみてください。私は「荒唐無稽~!」と「最高~! 読みたかったそれぇ~!!!」が同時に来て大変なことになりました。

 というわけで世田谷文学館にて開催中の「描くひと 谷口ジロー展」は2022年2月27日まで開催中! ぜってぇ見に行ってくれよな! あと『事件屋稼業』と『坊っちゃんの時代』も読んでください。では……。

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フォトスポットもあったよ
あとなんか会場に飾ってあった原画のコピーが20枚以上入ってるカタログがなぜか3300円で安すぎなので買った方がいいです
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