タニタのバーチャロンの大会に出たら「もしかしたらマジで、今からでもバーチャロンってeスポーツとして定番化も夢ではないのでは?」と思った話:マシーナリーともコラム(1/4 ページ)
今からでもいいからバーチャロン流行ってくれ……。
バーチャルYouTuber、マシーナリーとも子による不定期コラム第31回(連載一覧)。今回は去る1月23日・24日にオンラインで開催された、タニタのバーチャロン大会「TANITA CUP 2021」に、ねとらぼ代表としてマシーナリーとも子に出てもらったよという話です(2日目にエキシビションとしてタニタやセガ、メディア関係者による対抗コーナーがあった)。果たしてマシーナリーとも子は勝てたのか!?
ライター:マシーナリーとも子
徳で動くバーチャルYouTuber(サイボーグ)。「アイドルマスター シンデレラガールズ」の池袋晶葉ちゃんのファンやプロデューサーを増やして投票してもらうために2018年4月に活動開始。前世はプラモ雑誌の編集をしていたとも言われているが定かではない。現在は自分のグッズを売ったりライターやったりして糊口をしのいでいる。お仕事募集中。
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/barzam154
wiki:https://wikiwiki.jp/mashitomo/
ポータルサイト:https://www.machinery-tomoko.com/
取りあえずゴタクはいいからすごくてかっこいい対戦を見てください
いやすごかった……。ここまでのものとは想像してなかったよTANITA主催、セガ特別協力によるバーチャロンeスポーツ大会「TANITA CUP 2021」……。私、マシーナリーとも子もエキシビションマッチで参加してて、今回はそのことについてタラタラと書けばいいんじゃない? なんて完全にナメたことを考えていたんだけどベスト8の戦いがすごすぎて大声を出し、その考えを改めたよ。これは後世に伝えねばならん戦いの記録をッッッ! と叫んだ。というわけで何も言わずに大会のラストを飾った「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」の決勝戦を見てくれ。「いきなりラストだけ見せるのか?」とか言わないでいいから見ろ。
見ましたか? 「バーチャロン」分からなくてもものすごいことが起こっており、ロボットが戦っている姿がめちゃめちゃかっこいいのはなんとなく分かりましたよね? 分かったならいいです。指導終了。
あらためて……TANITA CUPとは? バーチャロンとは?
えー、そんなわけであらためてこの大会は何なのかというのを軽く解説していくぜ。本大会を開催したタニタは、体組成計や「タニタ食堂」などでおなじみの健康計測機器メーカー。そんな会社があるとき、セガのハイスピードロボットバトルゲーム「電脳戦機バーチャロン」シリーズの専用コントローラー「ツインスティック」の新規商品化を宣言、クラウドファンディングに乗り出した。第1作の発売は25年前という歴史あるゲームながら、正直なところ近年は超活発に遊ばれ続けているということもなく、「根強いファンを持つゲームではあるが……」というポジションである本シリーズ。その専用コントローラーをなぜ、セガとまったく関係ないタニタが手掛けるのか? それは同社の社長が「バーチャロン」大好きだったから……という至極単純な、そして豪快な理由から発生したものだった。
あまりに突拍子がなく、無謀では? と思われつつも開始したこの企画だが、ツインスティックは本体価格4万円越えという高額商品ながら(一度失敗を経験しつつも)クラウドファンディング成立。さらに、この企画に応えてセガが歴代「バーチャロン」シリーズのPS4移植に踏み切ることにもつながった。そんな経緯から今回、次の段階として「バーチャロンのeスポーツ化を!」を目標に大会が開かれることとなったんだね。ツインスティックについては、以前私もインタビューに出かけたりしてるのでこの記事を読み終わったらついでに読んでみてちょうだい(取材記事)。
そんなこんなでいよいよ開かれた本大会。運営の予想をはるかに超えた、のべ434人もの参加者が集った。2日に渡る開催で、DAY1では予選トーナメントを行い、ベスト8を選出。DAY2では近年eスポーツ大会でよく見るダブルエリミネーションマッチにより最強のプレイヤーを決めるという方式が採用された。大会種目は2019年にPS4で発売された「電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995〜2001」に収録されている以下の作品群。本コラムは割とバーチャロン知識のない人も読むような気もするので(願望コミ)かんたんに紹介しておくわ。
電脳戦機バーチャロン(OMG)
初代「電脳戦機バーチャロン」通称「OMG」(※)。カトキハジメデザインのロボット「バーチャロイド(VR)」が走り回って撃ち合うハイスピードアクション。アーケード版発売当初は「ロボットを2本の操縦かんで操縦する」という操作体系が大受けして大ヒット。
※作中で展開される作戦「オペレーション・ムーンゲート」にちなんで
95年発売という完全にレトロゲームゆえにポリゴン丸出しのグラフィックは令和のいま見るとウヒャーとなるところもあるかもしれないが、後続の作品と比べるとダッシュの機能が限られているがゆえに有機的な試合展開になりがちなのが魅力(な気がする)(この作品だけあんまり対戦経験がないので詳しくないんですわ)。あとBGMがまるでロボットアニメの主題歌のようにメロディアスでスゲーイカすのも特徴的。
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム(オラタン)
2作目となる「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」こと「オラタン」。ダッシュまわりの機能や攻撃手段が格段に増え、全キャラがヤケクソのごとくパワーアップし破滅的なスピード感を持っているのが魅力。各VRもそれぞれ「強化されました」って感じが現れた、よりハイディテールでモダンなデザインになっている。マスターピースには最新版である「Ver 5.66」が収録されており、本大会で競われたのもコレ。
電脳戦機バーチャロン フォース
2vs2のチームバトル制を採用し、90種類以上のあまりにも豊富すぎる機体数とにぎやかこのうえない「電脳戦機バーチャロン フォース」。アーケード版ではプレイする際に専用のカードを用いてプレイ状況をセーブ。ターミナル筐体からデータを送ることで階級が上がったり、新たなVRを支給されたりと、今では割とポピュラー「アーケードゲームでの継続的な遊び」を2001年というかなり速い段階で実現していた時代の先駆者ともいえるゲームだった。
ゲームスピードは「オラタン」より抑え目ながら、常に味方や視界外の敵を気にしてレーダーをチラ見しつつ、外せば反撃必至な攻撃を的確に繰り出さなければならない忙しさ、緊張感は「オラタン」以上。脳の歯車が合うと快楽物質が溢れ出る逸品。
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