ジャルジャルが映画ファンに「味わってほしい」新作の強烈な“違和感” KOC優勝から1年、今の目標を聞いてみた(2/2 ページ)
「“キモチワルオモシロイ”を味わってほしい」と売り込む新ジャンル、コントシネマ。
YouTubeに毎日ネタ動画を投稿 「『ほんまにみんな見てんのかな?』って思うときがあります」
―― 単独ライブを“本業”と言い切るジャルジャルにとって、YouTubeの投稿や映画はどういったものだといえますか?
後藤 YouTubeは誰でも無料で見られるということで、ネタをたくさんやる人って認識してもらえたらなという感じです。自己紹介代わりじゃないですけど。
福徳 「誰が一番オモロイ」って人それぞれ違うけど、「誰が一番ネタ数多い」なら確実な数字が出る。僕らは毎日コントをあげていて、“コント数が一番多い芸人”は僕らだと証明できる日も近くなっている。デメリットを挙げるとすれば、毎日上げているので飽きられる怖さはありますね(笑)。
―― 今でこそ芸人のYouTubeチャンネルも珍しくありませんが、ジャルジャルのチャンネルは2018年2月にスタート。当時から今まで続けてこられたモチベーションは何だったのでしょうか?
後藤 自分らで考えたオモロイことを「オモロイでしょ?」ってやってみんなに見てもらえる環境にある。自然とモチベーションが上がりますね。
ただ毎日投稿も始めたときは「誰が見んねやろ?」と思っていたところがあって、いまだにその感覚が抜けきれないというか「ほんまにみんな見てんのかな?」って思うときがあります。今もすごいラフに撮影しているので、だからこそ気をつけなくちゃなという怖さもあるんですけど(笑)。
―― 「これはやらない」と決めていることはあるんですか?
福徳 こういうのはやらんというよりも「おもんなかったらやらん」。おもんなかったらわざわざ思い付かないと思うので。正直、自分らでも「これおもんないなー」ってこともあるんです。でも“ネタのタネ”と呼んでいて、「これは咲いたらおもろなるやろな」って感じられるものをやっています。
「KOC優勝で僕らのやることに説得力が増した」 “王者”ジャルジャルのこれから
―― 今回の作品は「キングオブコント2020」を制した後の舞台で披露した新作コントがベースとなっています。KOCを制したことが、自分たちのコントに何か変化を起こしたと感じていますか?
福徳 KOCはだいたい9月から10月にあるんですけど、予選は7月くらいから。逆算するとネタの調整は4月くらいから意識しなくてはいけなくて、つまり1年のうち半年はKOCのことを考えざるを得なくなる。優勝することで、その半年がなくなるのでだいぶクリアになりましたね。
―― 余裕が生まれたということでしょうか。ジャルジャルの場合はパンデミックの期間と重なりながらも、過去1年で今回の映画以外にも短編オムニバス映画への参加や、単独舞台、配信作品、これまで通りのYouTubeの更新など精力的に動いてきたように感じます。
後藤 コロナ禍というより、KOC優勝によって、僕らのやることに説得力が増したというか。単独ライブなり、コント映像なり、優勝していようがいまいがやることは変わっていなかったと思う。ただ説得力が増したことはよかったです。
―― KOCを制し、YouTubeのチャンネル登録者数も100万人を超えるとこれからの目標をどう設定するのかにも興味があります。今現在のお二人の目標はどういったものですか?
福徳 これからもコントをやり続けていく。映画のように環境が変わっても、やっていることはコント。僕らよりむしろ周りの方がどんどん変わっていっている。いろんな人、たくさんの人、どんなジャンルの人も問わず見てもらえたらいいですね。
『サンチョー』
2021年11月19日(金)より全国順次ロードショー
全国15都市で上映
キャスト:後藤淳平(ジャルジャル) 、福徳秀介(ジャルジャル)
作:ジャルジャル(後藤淳平、福徳秀介)
監督:倉本美津留
構成:藤井直樹 川上潤也 企画構成:本多アシタ
音楽:窪田渡
ポスター写真:大金康平
プロデューサー:真砂陣
制作協力:株式会社ニンポップ 株式会社レゾナージュ
制作・配給:吉本興業
(C)2021 「THANC YOU ─JARUJARU TOWER 2021─」 吉本興業
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