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ネットで話題沸騰、神戸にオープンした水族館「アトア」は超SNS特化型水族館だった(3/4 ページ)

こういう施設のベンチマークになりそう。

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 「探求の室」を抜けると、次にガーンと現れるのが「MIYABI/和と灯の間」。公式サイトによれば「伝統的で幻想的な和空間に、ニッポンの美学『侘び寂び』の心を感じる」とのこと。

ウワ~ッ! サイバーパンクに出てくる日本庭園じゃん!
ニンジャスレイヤーかな……?
侘び寂びかどうかはよく分かりませんが、ナイトシティ感はある
足元を鯉が泳いでいるのだ
でっかい金魚の代表格、蘭鋳も展示されております
餌ガチャもあるので、鯉に餌もあげられます

 しかしガラス張りの床の下を鯉が泳ぐ上に日本風の橋がかかり、プロジェクターの投影を駆使した作品まで見られるというこのエリアは、「侘び寂び」というより『キル・ビル』の青葉屋というか、ナイトシティのジャパンタウンというか、ほぼニンジャスレイヤー。サイバーパンク小説に出てくる超すごい日本庭園といった趣です。

これが「花咲案内魚」です
花咲案内魚が壁を泳いでいくと……
壁一面に鮮やかな風景が……
広がっていくのです……

 前述の通り、ここではプロジェクターを使った切り絵の投影、「にほはしき時の巡り」が楽しめます。切り絵と光の演出を組み合わせた作品を多数発表している酒井敦美さんによる作品で、フロアの周囲の壁面を極彩色の「花咲案内魚」が泳ぎ、その動きに連れて鮮やかな四季の風景が広がっていくというもの。

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 それに合わせて、このエリアで展示されているのもいろいろな種類の金魚たちとなっています。この光の切り絵はなかなか没入感があり、ぼんやり見てるだけでも「すげ~な~」という気持ちに。光って動いているところを見るとなおさら、「和と灯」というより「巨大なザイバツ本社ビルのペントハウスの中にある、実際すごいサイバー茶室」という感じがします。

あ! ネットで見たやつ!!
寄ってもすごい。ほぼ竜宮城
一定時間ごとに光とミストの演出が入ります
周囲には椅子も置かれているので、水槽を見ながらボケ~ッとすることもできるのだ

 そしてその次が、ネットでも話題となった大型の球体水槽「AQUA TERRA」がある「PLANETS/奇跡の惑星」のエリア。ここではAQUA TERRAを中心に半球型の水槽が並んでおり、魚だけではないさまざまな海棲生物を見ることができます。

AQUA TERRAの外には半球型の水槽が並ぶエリアが
こちらはヘラルドコガネヤッコ。性転換する魚とのこと
シロボシアカモエビ。すごい色だ

 このAQUA TERRAでは、音とミストとレーザーによるパフォーマンス「AQUA UNIVERSE」が定期的に上演されています。これがもう全部シャッターチャンスというか、何がなんでも来た人間に「すげえ……」と思わせて帰すぞという気合いを感じるものになっておりました。なるほど、ここは水族館ではあるけれど、こういうインスタレーション的なものを見に来るところでもあるのだなあ、と納得した次第。

体験型の展示物が並ぶ「探求の回廊」
いろんな動物のお尻の匂いを嗅ごう!!

 その先は「GALLERY/探求の回廊」となっております。

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