丸亀製麺の野菜かき揚げに「通な食べ方」がある? 知られざる天ぷらへのこだわりと裏ワザを聞いてきた
従業員が天ぷらをもっとおいしく食べられる裏ワザを伝授。期間限定販売の天ぷら情報も。(提供:丸亀製麺)
丸亀製麺といえばうどんです。セントラルキッチンではなく、一軒一軒すべてのお店で粉からつくる打ち立てうどんが食べられるという事実は、いまや浸透してきました。
でも丸亀製麺の「天ぷら」に関しては、なんとなく食べてきたという人も多いかもしれません。しかしその天ぷらにこそ、「職人ワザ」と「裏ワザ」があふれていたのです。
知られざる職人ワザを見せてもらおう
こちらは丸亀製麺の天ぷらを揚げて3年の店舗スタッフ・西川さん。さっそく見せてもらうのが、天ぷらの中でもとくにテクニックを使う、人気メニュー「野菜かき揚げ(税込140円)」の作り方です。
まずはたまねぎ、ねぎ、さつまいも、にんじん、4種類の野菜を入れてかき混ぜます。
その具材に打ち粉やとき粉を順番に入れて、そのつどかき混ぜます。そして、いよいよ油に入れるときが来ました。かき揚げづくりには、この秘密兵器ともいえるアイテムを使います。
そして熱した油の上で、パラパラと空気を入れながら少しずつ具材を入れて揚げます。これにより、丸亀製麺のかき揚げの特徴である“高さ”も出せるのです。
かき揚げリングに入れた状態で一定時間揚げたら器具を外して、しっかりと揚げ切ります。
うまくできた野菜かき揚げはこのように、いい具合に空気が入った網目状に。これで食感がよくなります。
西川さん:打ち粉ととき粉を具材にしっかりと絡ませることできれいにできあがります。
えび天は泳がせてまっすぐに
続いては、永遠の人気メニューえび天の作り方を見せてもらいましょう。まずは打ち粉をしっかりつけてから、とき粉の中にえびを入れてなじませます。
そしてえびを前後に泳がせて、えびの体がまっすぐになるように整えるのです。棒状の天ぷらは軒並みこの技術で、いか天やちくわ天もまっすぐに仕上げていきます。
さらにドラムのバチのような箸状の道具を使い、とき粉を垂らします。いわゆる「花を咲かせる」といわれる調理工程で、えび天の旨みを衣でコーティングします。ちょうどいい厚衣でうどん料理に合うえび天ができあがるのです。
なお、天ぷらに使われる粉も油も丸亀製麺オリジナルブレンドの配合。天ぷらはお店でしっかりと下ごしらえを行い、丸亀製麺ならではの味わいを実現しています。
天ぷらを使う際に出た天かすは、無料で使える薬味の「天かす」になります。金欠の僕らがいつも助けられているアレです。
西川さん:いつも揚げたてをお客さんに出したいので揚げるタイミングにも気を配っています。野菜かき揚げも昼のピーク時はすぐ食べてもらえますが、夜は揚げたてを常に提供できるよう、2つずつ揚げます。そのぶん忙しくなりますけれどもね。
このような心遣いは各店の職人たちに委ねられています。
また、店員さんに「揚げたてちょうだい」と言えば、その場で天ぷらを作ってくれるサービスも。オープンキッチンだからこその機転を利かせて、私たちの食事をちょっとスペシャルにしてくれます。
麺職人が推奨する天ぷらの「裏ワザ」たち
職人ワザとともに天ぷらのおいしさの秘密を知ったら、妙に食べたくなってしまうのが人情。まずは注文口でうどんを注文しましょう。
じつは天ぷらがよりおいしくなる、丸亀製麺の麺職人オススメの通な食べ方がたくさんあるのだとか。麺職人資格をもつ広報の前田さんが語る裏ワザの数々を、ねとらぼメンバーで実践してみました。
まずその一つが、釜揚げうどんの“釜湯”に野菜かき揚げをつけて食べること。
塩気のある釜湯のおかげで、野菜たちの甘味が引き立っていっそうおいしくなるのがこの食べ方。しっかりひたしてもいいし、少し付けて、サクッとしたところとしなっとしたところを両方味わえるように付けるのもまた一興なのだとか。
さらには卓上の名コンビ、だしソースとだししょうゆをかけるのもオススメ。
ソース味はやや控えめで、天ぷらの風味を邪魔せずに華やかなソース風味がほんのり香ります。
また、取り放題のおろししょうがとだししょうゆを合わせ、おろししょうがしょうゆで天ぷらを食べるのもオススメ。
宮下:いか天やえび天にしょうがをかけると、天ぷらの濃厚感をおろししょうがのさっぱり感が中和して、いいアクセントです。口の中で2段階に味が来ますね。後味さっぱり楽しめて、お酒のつまみにもよさそう。
さらに、これも麺職人がすすめるシメ。釜揚げうどんの釜湯を、つけだしに入れて飲むとそば湯風にいただけます。ねとらぼ宮下も「酔っ払ったあとに飲みたい」としみじみ語っていました。この男、一杯やる気だな。
かけだしで“スープカレーうどん”
さらにはかけだしをカレーうどんに追加し、さしずめ“スープカレーうどん”を作るワザも。これは単純明快、お店でかけだし(※)をもらって上からかければ完成です。
※無料のかけだしは、注文口やだしサーバーなど店舗によって提供方法が異なる場合があります。
このおかげで、もともと和風なカレーうどんがいっそう和の香りをまとい、いわば和風スープカレーうどんのような風味になるとか。これで天ぷらを食べると……。
たろちん:めっちゃうまい、これ絶対またやろう! かけだしがカレー味の濃さを中和しているところがまたいい。ふだんあまり甘い天ぷらを食べないんですけど、これは甘い具材とカレーが合いますね。
じつは天丼が食べられる
この丸亀製麺ですが、じつは天丼が食べられます。まずは注文口にて天丼用ごはん(税込140円)を注文し、好きな天ぷらを選べばOKです。
さらに天ぷらを載せて、その上からお好みで天だれをなみなみとかけます。
まるであなご天丼のようなド迫力天丼が完成しました。
さっそくいただきます。いつもうどんの付け合わせで食べている丸亀製麺の天ぷらを、天丼として食べられることが新鮮だし、豊潤な衣と素材からじんわり染み出た天ぷらの味でご満悦に。
“つゆだく”くらいにかけた、たっぷりの天だれがごはんにも染みており、どんどん箸が進みます。
さらに、ネットでも試した人たちの報告も上がっているのがシメの「お茶漬け風」です。まずはだしサーバーからセルフでかけだしを出すか、無い場合は注文口からもらいましょう。豪快に注ぎ込みます。
あの丸亀製麺で、天丼をさらにお茶漬けのようにして食べられるのが、なんだかうれしい。このかけだしは味がすっきりしているため、印象をガラッと変えて楽しめます。
しみじみとあたたかい。飲んだ日の夜のシメや、二日酔いが残る翌日にすすると相性がよさそうです。
季節に合わせた期間限定天ぷらがある
麺職人の資格をもつ広報・前田さんから語られる、さらなる丸亀製麺の天ぷらワールド。
丸亀製麺では地域や季節、時期によっていろいろな天ぷらを販売しています。旬の食材なども取り入れた多彩なラインアップが頻繁に入れ替わるのでお店に行くたびにチェックするのがおすすめ。
基本的に天ぷらのセレクトは店舗に委ねられているので、ふらっと入ったお店に半熟玉子の天ぷらやコロッケなどのレア天ぷらが見つかることも。店によってある・ないがある神出鬼没な天ぷらたちを、店で見つけるのもまた一興です。
さらに、季節限定天ぷらも展開しており、これからの時期は以下の天ぷらがお目見えしているので要チェック。
- メンチカツ
- アスパラ天
- 牡蠣天
2本の大えび天を豪快に使った弁当も販売中。合計970円のお弁当が今だけ創業感謝価格の税込590円で販売しており、これはテレワークの手を止めてじっくり味わいたい一食です。好評につき18日頃には全国で完売予定とのことなのでお早めに。
最後に。あまり知られていませんが、丸亀製麺ではお持ち帰りで5個以上の天ぷらを持ち帰れば10%引きになります。中には「かしわ天やとり天で親子丼」や「えび天卵とじ丼」を作るツワモノまでいるので、秋の夜長にでもぜひトライしてみては。
(辰井裕紀)
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