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変わってしまった家族と奇妙な隣人たち 少年と女性の「未知なる遭遇」描くホラー漫画に背筋が凍る(1/6 ページ)

作中の人々の行動などが、何がその「正体」なのかを示唆しています。

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 知性を持たないものが人間と同等の知恵を持ち、我々と同じように振る舞い始めたらどうなるか。古くからフィクション作品にて取り扱われてきた題材ですが、今なお我々を惹き付けてなりません。

 今回ご紹介する作品は短編漫画「黒い街」(作・勝見ふうたろー)。「新造された住宅街」というコミュニティに属する少年と、外部の人間である女性の物語なのですが……住宅街の住人の奇妙な行動と、それらから予想される「正体」にご注目ください。

 女性の運転する車の前に飛び出してきた少年。聞けば面識のない地域の子どもに突き飛ばされたそうで、いじめられているのかと心配になった女性は少年を車に乗せ、家まで送るのですが……。

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 送った先では人のよさそうな、いたって普通のお母さんが出迎えてくれました。そしてお母さんはお世話になったお礼にと、女性を家に招き入れ、お皿に乗った「葉っぱ」を差し出すのですが、その裏側にはびっしりと、小さな虫がうごめいていたのです。

 慌てふためく女性をよそに、お母さんは「これが最高のおもてなしなんです、とっても甘くておいしいんですよ」と、葉っぱについた虫をおいしそうに舐め取るのでした。

 それからというもの、女性と少年はしばしば会って話すようになり、やがて少年は「ここに引っ越してきてからの違和感」を語ります。虫を見るのも嫌がっていた両親が、いつの間にかあのようになっていた。友人も家族もみんなどこかおかしい、怖くてたまらない、と日々の不安な思いを女性に打ち明けるのでした。

 それを受けた女性は少年を元気づけようと、ふたりで高台の公園を訪れます。ふたりは双眼鏡で街の様子を眺め楽しんでいたのですが、少年が目を離したすき、女性はたまたま「大量のテントウ虫を執拗に踏みつけ、殺している大人の集団」を見つけるのです。

 またある日のこと。いつものように女性が少年を訪ねたところ、少年は留守にしていました。庭で穴を掘っていたお父さんいわく「息子は妻と誕生日のプレゼントを買いに行っており、しばらく帰らない」といい、女性がいぶかしがる庭の穴は「このあたりの行事」とのこと。

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 その日の夜。少年とメッセージのやりとりをしていた女性でしたが、「今日は僕の誕生日じゃない」「家の周りにたくさん人がいる」「怖い、助けて」と返事は奇妙で不気味なものでした。それを見た女性は車へと乗り込み、急ぎ少年の家へと向かい、そして……。

 少年が見ず知らずの子どもたちにいじめられていた理由、虫嫌いなはずのお母さんが見せた奇妙な行動。大人たちはなぜテントウ虫を殺していたのか。地域の人々が掘っていた庭の穴、そして少年の「誕生日ではない誕生日」とは一体……。気になる展開と驚愕の結末は、漫画を読み進めてお確かめください。

作品提供:勝見ふうたろー(@mangaka_tsumi)さん
記事:たけしな竜美(@t23_tksn

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