「世界で一番大好きだよ」西郷輝彦さんの三女・今川宇宙が父への思いをつづる 亡くなる前日の様子も報告(1/2 ページ)
「父がどれほど愛されているか改めて実感しました」
俳優の西郷輝彦(本名・今川盛揮)さんの娘で、俳優・イラストレーターの今川宇宙さんが、2月20日に亡くなった西郷さんへの思いを自身のブログでつづりました。
今川さんは21日、Twitterで「父、西郷輝彦を愛してくださった全ての皆様、本当にありがとうございました。これからも、一緒に愛し続けてください」とファンへ感謝を伝え、「思いを綴ったので、読んでいただければ嬉しいです」とブログを公開。「大好きな父の話」と題された文章には、西郷さんが亡くなる前日の様子が描かれました。
西郷さんが亡くなる前日の19日、劇団papercraftによる「殻」の公演期間中だった今川さん。西郷さんの病状を聞き、昼公演と夜公演の合間に病院へ駆け付けると、「父は思ったより顔色が良く、不織布マスク越しに目を合わせてニヤッとすると、酸素マスク越しにニヤッとし返してくれました」と、まだ意識があった西郷さんとのやりとりを報告。西郷さんの大好きなビートルズの「Let It Be」を流すと、「これこれ。という顔。目がキラキラして、手でリズムを取って、口パクで少し歌ったりして、曲が終わったら酸素マスク越しに手の甲にキスをしてくれました」と、ドラマのような父娘の一面があったことを告白しました。
しかし20日の朝、「劇場に向かう途中、姉から訃報の電話が入りました。本番までには劇場に戻ることにさせていただき、なんだか信じられない心持ちで病院に向かいました」と、西郷さんの容体が急変したことを報告。「母に支えられながら長い戦いを終え、やっと痛みや苦しみから解放されて、安心しているようにも見えました」と、亡くなった西郷さんに対面した心境が述べられました。
今川さんは「偉大な俳優・歌手であり、芝居や歌や人生について多くを教えてくれた師匠であり、そして何よりも強くて優しくて家族思いな、この世でたった一人の大好きなお父さん。つらくて苦しかったね。最後まで頑張ってくれて本当に本当にありがとう。世界で一番大好きだよ。あなたの娘に生まれて私は本当に幸せです」と西郷さんへのメッセージをつづり、最後は「これからも父という人間を 父の出演してきた沢山の素晴らしい作品を 父の音楽・歌声を 一緒に末長く末長く愛し続けていただければ幸いに思います」と締めくくりました。
西郷さんは1947年に生まれ、1964年に歌手・俳優としてデビュー。1966年に歌唱曲「星のフラメンコ」が大ヒットし、橋幸夫さん、舟木一夫さんと並び“御三家”として人気になりました。私生活では、1972年に歌手の辺見マリさんと結婚。音楽家の辺見鑑孝さん、タレントの辺見えみりさんをもうけ、1981年に離婚。1990年に現在の妻と再婚し3女をもうけ、そのうち三女が今川さんとなります。2月20日9時に、西郷さんが前立腺がんで亡くなったことを所属事務所のサンミュージックが発表。75歳でした。葬儀は遺族の意向により近親者のみで執り行うとのことです。(関連記事)。
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