お尻の覚悟を……! 片道6時間半「日本最長の路線バス」を忠実再現する鬼のバスツアーが再登場
停留所数がやばいっす……。
奈良県・大和八木駅から和歌山県・新宮駅を結ぶ路線バス「八木新宮線」。この路線バスは始発から終点まで路線延長169.8キロ、所要時間が何と約6時間30分もかかる(!)という、高速道路を使わない一般路線バスとして「日本最長の路線バス」として知られています。
この路線バスの行程を体感したい! という人のために旅行商品にしたのが日本旅行のバスツアー「日本最長路線バス八木新宮線と専用道城戸・奈良交通営業所撮影会の旅」です。2022年4月16日に催行します。
ツアーは1泊2日の行程、八木新宮線の「往復」経路を忠実に再現して運行します。使用車両は奈良交通に2台あり、八木新宮線では臨時便でのみ使われるという「日野ブルーリボンII(型式:QDG-KV234L3)」。路線バス実運行時の車内案内放送をツアーでも流し、もちろん運賃表も正しく表示して走ります。長時間座りっぱなしのお尻対策必須……!
1日目は12時10分に大和八木駅を出発し、実運行でも途中休憩として停車する五条バスセンター、上野地、十津川温泉に立ち寄り、19時15分に新宮駅に到着後、ホテル宿泊という行程です。上野地バス停で日本最大級の吊り橋「谷瀬の吊り橋」にも立ち寄れ、十津川温泉バス停では併設する奈良交通十津川営業所内で撮影タイムがあります。
2日目は新宮車庫で撮影会を行い、8時15分に新宮駅を出発。十津川温泉、星のくに(昼食)、専用道城戸、五条バスセンター、忍海(葛城営業所での撮影タイム)を巡り、17時28分大和八木駅着で解散となります。
2日目の目玉は、通常運行では通らない「専用道城戸バス停」への立ち寄りです。このバス停は、国鉄時代の未成線で幻の鉄道として知られる五新線の敷地を活用した「バス専用道」に設けられていたもの。老朽化により2014年9月に専用道は閉鎖となり、この専用道を運行していた路線バスは2022年現在、並行する国道経由で走っています。今回のツアーでは、この一般開放されている専用道の城戸バス停部分に乗り入れます。
料金は、1人1席利用の基本プランで2万6500円、1人で2席使える2席占有プランで3万6500円(大人・小人同額)。最少催行人員は25人。申し込みは2022年3月14日15時から、日本旅行のWebサイトから。
(大泉勝彦)
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