「日本最長の路線バス」として知られる、奈良交通の八木新宮線。奈良県の大和八木駅から山間部を越えて和歌山県の新宮駅に至る全長166.9キロの路線で、停留所数167(!)、所要時間は片道6時間半(!!)になる、バスファンの間で知名度の高い、愛される路線です。
それを「乗り通したい! 挑みたい!」というバスファンに向け、日本旅行が3月5日、この路線を忠実に再現したバスツアー「日本最長路線バス八木新宮線と奈良交通営業所(十津川・新宮車庫・葛城)撮影会の旅」の販売を開始しました。開催は2021年4月10日と17日です。何だこの胸アツ企画はぁぁ!
ツアーは1泊2日行程、八木新宮線の経路を往復で忠実に再現して運行します。八木新宮線では臨時便でのみ使われる車両「日野ブルーリボンII(型式:QDG-KV234L3)」を貸し切り、実運行と同様に車内案内放送や運賃表の表示を忠実に行います。
1日目は12時10分に大和八木駅を出発し、五条バスセンター、上野地(谷瀬の吊り橋)、十津川温泉(十津川営業所内撮影)を経由して19時15分に新宮駅に到着後、ホテル宿泊。2日目はバス乗車前に新宮車庫で撮影タイム、8時30分に新宮駅を出発し、十津川温泉(十津川営業所撮影)、月谷口付近(昼食)、五条バスセンター、忍海(葛城営業所撮影)を経由して16時58分大和八木駅着で解散となります。
全停留所の時刻表がまたSUGEEEE。さすが猛者向けと思えるヤバイ細かさです……。
途中、奈良交通の十津川営業所、新宮車庫、葛城営業所に立ち寄って構内を解放。構内でさまざまなバスを撮影できます。参加者には奈良交通から奈良特産蚊帳生地製の「奈良交通オリジナルはんかち」がもらえます。
料金は、1人1席利用の基本プランで2万6500円、1人で2席使える2席占有プランが3万2000円(税込、大人・小人同額)。最少催行人員は各出発日20人、ツアー定員は30人程度(座席定員の60%想定)。申し込みは2021年3月10日15時から、日本旅行のWebサイトにて。
(大泉勝彦)
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