ニュース

「食べられる培養肉」の作製に日本で初めて成功 日清と東大が共同研究

独自に開発した「食用血清」と「食用血漿 (けっしょう) ゲル」を使用。

advertisement

 日清食品ホールディングスと東京大学は、「食べられる培養肉」の作製に日本で初めて成功したと発表しました。肉本来の味や食感を持つ「培養ステーキ肉」の実用化に向けて大きく前進したとしています。

 両者は2017年度から、「培養ステーキ肉」の実用化を目指した研究を共同で進めてきました。これまでの培養肉は、牛肉由来の筋細胞と食用ではない研究用素材で作製していましたが、今回は独自に開発した「食用血清」と「食用血漿 (けっしょう) ゲル」を使用することで、食用可能な素材のみで「培養肉」を作製できるようになったとしています。

 この成果をもとに、日清食品が「食の安全」に関する知見を生かして構築した「培養肉」を食べるまでのプロセスについても、東京大学の倫理審査専門委員会から承認を得たといいます。「素材」と「制度」という2つの課題をクリアし、3月29日に研究関係者による試食を行っています。

advertisement

 「従来の機器を使った分析に加え、人による官能評価が可能になったことで、味、香り、食感などの“おいしさ”に関する研究開発が大きく進展し、肉本来の味や食感を持つ『培養ステーキ肉』の実用化に一歩近づきました」(日清食品)

読まれている記事

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
  10. 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生