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京都の歩道で三角コーン代わりとなっていた「タケノコーン」が昇天 辞世の句と立派な戒名を授かり手厚く弔われる(1/2 ページ)
戒名は「孟宗院雀誉朝堀竹林居士」。
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京都の八坂神社近辺の歩道で三角コーンの代わりに設置され、「タケノコーン」として親しまれていたタケノコが亡くなり、丁重に弔われました。
このタケノコは京寿司「いづ重」の店主が、いただき物のうち大きく育ちすぎた1本を遊び心で設置したもの。他のコーンとコーンバーでまとめられ、改修工事中の店舗前で通行規制の役目を果たしていました。
在りし日の姿
通常のコーンにタケノコが1本だけ交じるシュールな光景は、5月初頭から一部で「タケノコーン」と呼ばれ話題を呼びました。しかし、程なくして現場からは姿を消し、代わりにタケノコの皮をかぶせた通常のコーンが登場。添えられた「たけの子儀は5月11日昇天致しました」との文言により、タケノコーンの死が告げられました。
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この訃報によると、故たけの子の遺志により告別式は近親者のみで執り行われ、供花や香典も固辞されたとのこと。「出でていなば 我なき舗道(みち)となりぬとも 皐月の花よ 石段に咲け」と、源実朝からの本歌取り(※)とおぼしき辞世の句も詠まれています。
※出でて去なば 主なき宿となりぬとも 軒端の梅よ 春を忘るな(源実朝辞世の歌)
「孟宗院雀誉朝堀竹林居士」と立派な戒名まで授かったタケノコには、Twitterでは惜しむ声が多数。その格調高さと「タケノコーン」のギャップにおかしみを感じる人や、教養の高さに感服する人など、さまざまな反応が上がっています。
画像提供:KAZ(@kaz_s800M)さん
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